少し前、楽しみにしていた『きのう何食べた?』の映画版を観た。ドラマを観て、その面白さと心の動きの豊かさに感動した。またあの2人に会えると思うとワクワクが止まらなかった。
とても面白かった。テレビ放送の時の様に一話一話が小さく完結しながら全体を見渡す様な構成ではなく、大きな流れの中で話が膨らみ完結した感覚だ。
そんな中で、ケンジ役の内野聖陽くんが仕掛けたアドリブに何とか対応する西島秀俊くん演じるシロさん。振り返ってみようと思う。
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シロさんから2人で旅行に行くと告げられたケンジは、嬉しさの余り支度しなきゃと居間を出て行く。そして、どの下着を持って行こうかしらと少し遠く声が聞こえてシロさんは小さくぷっと吹く。直後、そうだ、あの下着にしよ、と。シロさんは笑い出しながら、どの下着だよ!と反応していた。
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旅館に入って人心地ついたケンジは、浴衣に着替えようとして、そうだ!シロさんに着せてあげる!と言いながらシロさんに詰め寄る。シロさんは吹き出しながら笑いながら、自分で着る!と言い放つ。
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2人でご飯の支度を始めて、シロさんがケンジに大根に包丁入れて、と指示をすると、ケンジは大根を包丁で『切る』のではなく、大根にただ真っ直ぐに包丁を『刺す』。そして、自信なさげにシロさんを窺う。それを見たシロさんは、吹き出してしまい、お前、それどうするつもりなんだよ、と。
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朝、トーストにりんごのコンポートをのせて食べて感動したケンジは、シロさんのトーストにものせてあげると言い、ニコニコ顔。そしてシロさんが頷きながら食べている時に、いきなり向かいのシロさんに手を伸ばして抱きつこうとしたが、シロさんがからだを後ろに逸らしてよけた。ケンジは、何で逃げんのよ〜と言うと、シロさんは油断も隙もあったもんじゃないなと言いながら笑っていた。
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照明が暗めのレストランバーにサングラスを掛けてやって来たケンジ。席に座って、シロさんも掛けてみたら?きっと似合うわよと言って、多少抵抗するシロさんにサングラスを掛けてあげる。そして、わ〜かっこいいの後、トムみたい!と言う。シロさんは、間髪を入れずトムって誰だよと聞くと、トム・クルーズよと。シロさんは吹き出してしまう。
まだまだ隠れていそうだが、この辺にしておこう。ケンジ役の内野聖陽くんの自由でありながらも流れとして自然なアドリブには驚かされる。加えて、本当に吹き出してしまいながらも演技を超えたで『反応』で繋げて行くシロさん役の西島秀俊くん。
一つ一つ小さなことにも悩みつつ、2人の優しくて楽しいやり取りを観ているとつい微笑んでしまう、
僕の勘違いでなければ、今年の10月期に第2クールが放送される様だ。ちょっとだけお年を召したふたりにまた会える。