大好きな俳優さん。声や表情から引き込まれて、そのファッション性からも惹かれる存在の憧れの人達。そして、楽しい話題を繰り広げてくれるタレントさん。いつでも明るく楽しくさせてくれる、日々の生活に欠かせない存在。


 中でも、圧倒的な存在がいる。

 大谷翔平君だ。


 メジャーリーグで約2年ぶりに先発登板をした大谷翔平君。前日にロバーツ監督が電撃発表した登板予定に、ワクワクが止まらなかった。と同時に、どういう投球をするのか、相手は競合ライバルチームのパドレスだから打ち込まれたりしないだろうかなど、心配でたまらなかった。


 結果は、討ち取ったライトフライが守備位置の関係でヒットになり、そのあと翔平君自身の暴投で進塁されたことによってその後に失点したものの、球そのものには力があり、十分すぎるほどの復活リハビリ登板だった。


 この試合で感じたことがある。


 トップバッターの平凡な浅めの外野フライに、センターのパヘズが取れる可能性が低いにもかかわらず、猛然とダッシュしてダイビング。そして、ライトのヘルナンデスがすぐさまカバーした。


 ランナーが三塁に進んだ後、センターへの犠牲フライが上がると、強肩のパヘズがバックホーム。ノーカットの返球でキャッチャーのスミスがタッチをしたが、ぎりぎりのタイミングで残念ながらセーフ。それでも、ひとまずワンアウト。


 ファーストのフリーマンは二遊間の打球にダイビングしたものの補給できずに、セカンドのエドマンがカバー。そして一塁に送球した時には、二塁方向に倒れていたはずのフリーマンがベースに張り付いて送球を受けてツーアウト!


 ぼてぼてのサードゴロに三塁手のマンシーが勢いよく突っ込んでのランニングスロー。ショートバウンドの送球を際どいタイミングでファーストのフリーマンがナイスキャッチでスリーアウト。


 全てのプレイヤーが、翔平君のわずか1イニングの登板に対して、全力で、全身全霊でプレイをする姿にはとてつもなく感動した。


 どのプレイヤーも普段から手を抜くプレイをすることはあり得ない。しかし、限界のその先のプレーを意識以上にする事があるのだと思う。


 数日前に、38歳のドジャース生え抜きのエースであるカーショーが、肘の手術から復帰して初勝利を目指しての5試合目くらいの登板で、やはりもの凄いプレイを連発した。みんなが、全員が、カーショーが勝つために出来る事を全力でした結果だと思う。そのプレーは全員に伝達し、そしてカーショーに勇気を与えた。


 翔平君は復帰先発の相手にパドレスを選んだ。そして、普通であれば打順を末番にして負担を軽くするのに、自分から志願してトップバッターを務めた。その気持ちがベンチの全員を刺激し、何とかしたいと言う気持ちを芽生えさせ、最終的に勝ち試合に持ち込む事ができた。


 そこまで自分を追い込んで勝負できる翔平君と、その思い以前に、普段からの翔平君の姿勢を目の当たりにして彼を尊敬するメンバーの覚悟がたまらない。


 書いていて興奮が止まらない。そして、胸が詰まる。