今日、民間企業が挑戦した月面着陸が残念ながら失敗に終わった。月面着陸予定時間になっても通信が確立できず、おそらくは速度、バランスを制御できずに墜落したものと判断された。


 月面着陸といえば、有人での着陸を成功させたアポロ11号をすぐさま思い浮かべる。当時の担任の先生は僕達に、今日はずっと起きて見ていなさい、人類初の快挙となるかも知れないので、その事をお父さんお母さんに伝えて見させてもらいなさいと。

 もちろん僕も夜更かしをして見守った。成功が伝えられた時には本当に驚いた。ただ、どういう場面でとか、どういう音声が流れてとかは全くと言っていい程覚えていない。もしかしたら、発射成功だったのかと思ったりもする。その日以降、連日月からの映像なり音声なりが伝えられて報道されていたので、今となっては何が夜更かしの夜に見たものか、どれがニュースで見たものかの区別が付かない。


 あれからもう56年経つのだそうだ。個々の機材やコンピュータの性能は格段に上がっているが、莫大な費用がかかるために国家プロジェクトとして長期の予算が組めないというのが現状だろう。報道でも、その為に低予算化、スピードアップが可能な民間企業の挑戦がアメリカや日本で行われていると伝えている。


 今、中国が3年、4年後の有人での月面着陸を目指している。尖閣諸島や南シナ海の人工島、南沙諸島を巡る問題などでも明らかな様に、それは違うだろうという場所でさえ自分達のものだと主張している。台湾にしても、いくら中国からの移動者が多く、いくら歴史の一時期に臣下の礼を執っていたとしてもだ。そんな事を言っていたら、日本だって例外ではなくなる。


 宇宙開発の端緒となる月での開発活動は、是が非でも適正な国際法と秩序を持って行ってもらいたいと願っている。