娘が小学3年生の時、何日か学校をお休みして東京へ遊びに行った。開館して間もない三鷹の森ジブリ美術館や東京タワー、白銀台の東京都庭園美術館にお台場、そしてディズニーランド。最後は横浜を訪れた。詰め込みすぎだと思われるかも知れないが、かなりスムーズで存分に楽しめた旅行だった。

 初日の夜、下北沢の本多劇場で『星屑の町』の第二編を観た。その前の軽い夕食で近くのサイゼリアに訪れた時のこと。軽く頼んだつもりだったが、ガーリックトーストがほぼほぼ手付かずで残ってしまった。店を出る時刻が迫っていたので、隣のテーブルで勉強をしていた高校生のカップルに声を掛けた。残していくのは勿体無いから食べてくれないかなと尋ねたところ、ありがとうございますと受け入れてくれた。


 青森市にファミリーレストランが進出してきたのはいつだったろう。せいぜい15年か20年。だから、ファミリーレストランで勉強をする姿は新鮮だった。


 昔は外で勉強といえば図書館だったが、今ではファミリーレストラン、スターバックス珈琲など、様々なお店で若者達は勉強をしている。


 サイゼリアで爽やかな高校生と触れ合えたことは、旅の思い出の一コマとなっている。