ここ数年、都道府県別のカップ麺の世帯毎消費量で青森県が首位を守り続けている。単身世帯を除くデータなので、東京を始めとする多くの一人暮らしの学生のデータが含まれていないので、いいのかなぁとも思ってしまうが、とりあえず。

 じゃあ僕自身はと言うと、そこまでは食べない。月に一個程だろうか。インスタントラーメン、謂わゆる袋麺は週二で食べるので、ここもいいのかなぁと思ってしまうが。


 カップ麺では特徴的な味わいで無性に食べたくなるものがある。初代である日清のカップヌードルである。肉や野菜の旨みのスープはそれ自体独特で、カップ麺、即席麺の枠を超えて独自の味を作り出している。

 他にもある。甘い油揚げとスープがたまらない日清食品のどん兵衛だ。麺もそれまでの中華麺と違い、ツルツルしながらも噛むとふわっとした歯切れがどの食べ物にもないと言えるだろう。


 これら独特の味は袋麺にもある。筆頭はチキンラーメン。すぐ美味しいすごく美味しいインスタントラーメンである。鶏出汁のキリッとした味わいは、他のどの袋麺にもカップ麺にも、果ては飲食業界にもない味である。

 もうひとつは明星のチャルメラだ。帆立や牛肉や野菜の旨みのスープなのだそうだが、どこかスパイシーで、日本の味からは少し離れた所にある独特な味わいが魅力だ。やはりどこにもない味で、一度脳裏に浮かぶとどうしようもなく食べたくなる味である。


 これらは日本の発明品で、歴史は長くその裾野は広く深い。安い値段でこれだけのクオリティのインスタント食品を提供し続ける各メーカーさんには頭が下がる思いだ。


 ひとつだけ。


 カロリー食品としては十分だが、ビタミン、ミネラル、タンパク質、食物繊維となるとこれらだけでは補いづらいので要注意。


 ほらほら食べたくなってきた。今日はどん兵衛にしようかな。