春の日差しが心地良い。青森では朝方の気温がまだ一桁なのでひんやりした感じがあるが、最高気温は大体16℃程だろうか。それなりに暖かくなってきて、間もなく20℃が当たり前になるだろう。


 北海道には梅雨がない。梅雨前線がそこまで北行しない為だ。では、青森県の梅雨はどうだろう。実は東京など南の都道府県と比べてきつくない。雨の降る日は増えるし、じめじめもする。そして梅雨の時期になると気温は25℃を超えてくる。それでも、南の地域のそれとはかなり違う。

 梅雨になるとエアコンの出番だ。気温は25℃を超え、たまに30℃に達する。湿気と暑さを解消する為にエアコンは現代の必需品だ。梅雨が明けると30℃越えは当たり前、熱中症予防の面でも必須の季節家電だ。

 青森県でエアコンが普及し始めたのは僕が30歳の頃からの様に感じる。それまでは30℃を超えるのは真夏のほんの数日のことで、夜になると20℃まで下がるので、体力的に負担になることは無かった。

 ところが、地球温暖化でどんどん気温が上昇し、今では青森県といえども30日を超える日は3〜40日を数える。夜も25℃を超える熱帯夜になることもある。北国である青森といえども、エアコンを掛けながら眠ることもあるとは。昔では考えられないことだ。


 暑い日中は窓を開け放し、スイカを食べたりカルピスを飲んだり。そして夜はシャツとパンツでお腹周りにだけタオルケットを掛け、足を投げ出して眠る。朝方には冷んやりするので、窓を閉めるかタオルケットをきちんと掛け直す。


 そんな青森の夏が懐かしい。


 もう一度、昔の夏に戻って欲しい。