今、多部未華子さん主演の『対岸の家事』を観ている。まだ2話目だが、それぞれの登場人物を際立たせる演出が面白い。

 主人公は僕にとっては至って普通の専業主婦。江口のり子さん演じるお隣さんは、何があっても仕事をやり遂げようとするキャリアウーマン。ディーン・フジオカ演じる厚生省の役人は、2年間の育休をとり、計画的にしっかりとした子育てをこなそうとする生真面目タイプ。

 しかし、この知り合い2人には、上手くいかない時のセーフティネットが無い。キャリアウーマンはご主人の手助けが全く無い状態で、1人で抱え込まざるを得ない。公務員パパは、ドバイにいる奥さんにアドバイスをもらいながらの子育てだが、生真面目さが仇となり、融通の効かないところだらけ。


 社会全般だとそう簡単じゃ無いケースがあまたあるだろう。ご主人が何も手伝わないケース。それでも、奥さんの仕事に感謝する気持ちがあればまだいいが、家事も子育ても当たり前と切り捨てる父親もいるだろう。

 また、専業主婦は楽でしょうと思われがちだが、故郷を離れて1人で子育てをしていると、相談する相手が身近に居なくて、追い詰められて行く事もあるだろう。


 多部未華子さん演じる母親のように常に柔らかく子供に接するなんてできないと思うかも知れないが、あれが理想の姿だと思う。また、ご主人も愛情たっぷりで最高だ。

 共働きじゃないと家計的にやっていけないかも知れない。子育てはこうあるべきだとがんじがらめになってしまうかも知れない。


 近くに、悩みを相談できたり、愚痴をこぼせる友達がいるといいのになと思う。