先日、レンジャーズ戦で好投した佐々木投手が、1点リードで勝利投手まであと1イニングというところまで迫った。6回を投げ切ってツーランホームランの2失点で、残るは3イニング。7回、8回と無失点に抑えたドジャースは、9回に先頭打者にツーベースを打たれ、続く4番打者にツーランを浴びてサヨナラ負けを喫した。

 勝ち星を後続の投手に任せて、良い結果で終われる様に見守るのは当たり前のことだが、僕たちはやはり『たら』『れば』わ考えてしまう。好投していたピッチャーに9回も投げさせた方が良かったんじゃ無いかとか、佐々木朗希君にもう1イニング投げさせれば良かったんじゃ無いかとか。


 しかし、選手たちの感覚は恐らく違うだろう。


 最終回を守りきれなかった投手ばかりを責められない。信頼を得て最後の回を任されたとは言え、ピッチャーは常に微妙な出来の良し悪しがある。だから、何回かに一回は打たれることもある。ただ、本人は申し訳ない、やりきれない思いでいることだろう。

 野手も、もう少し粘って、何とかあと1、2点取れなかったのだろうかと悔やんでいることだろう。いくら相手投手の出来が良かったとは言え、何ができなかったのかと。

 そして、当の佐々木投手。何であそこでツーランを打たれたのか。前回もホームランで失点したじゃないかとか。失点していなければ3点リードでマウンドを降りられたのにとか。

 野球はチームスポーツで。しかも、必ず結果がついてくる。誰が良かろうが誰が悪かろうが勝たなければ目標に辿り着けないのだから。


 一人一人がチームの勝利を願って地道に自分ができることをこなす。それがドジャース野球の真髄なのだから。


 ゴー!ドジャース!