僕の中で春のわくわくが始まっている。もう雪片付けをする必要はなく、多少降り積もっても放っておける程、気温の暖かい日がこの先に見えている。青森県を飛び出しての長期の旅行は、春になったらすぐにというものでもない。梅雨前は近場であちこち訪れたいと思う。


 ウェザーニュースで弘前公園(弘前城公園)の桜の開花予想が発表された。開花が4月16日で、満開が4月24日とのこと。2〜3日のずれは仕方ないものの、これで旅の計画ができるのではないだろうか。

 弘前公園では外堀から開花して、次第に公園の中心部へと咲き進み、天守閣のある本丸へと至る。城門や内堀があったり朱塗りの橋があったり。歩いても歩いても、曲がっても曲がっても桜が続く光景は美しく華やかだ。藩政時代、桜は無かっただろうが、同じ道を武士たちが行き交っていたと思うとぞくぞくする。

 本丸は高台になっていて、西に向けて視野が拓けている。一旦落ち込んだ下には堀や桜並木が見える。そして目線を上げると、津軽のシンボルである岩木山(いわきさん)が聳(そび)える。まだかすかに雪が残っているだろう頂上から緩やかに広がる裾野までの姿は美しい。まさに津軽富士だ。

 公園内には出店が立ち並ぶ。いちご飴や黒こんにゃくや嶽きみ(嶽地区のとうもろこし)の天ぷらを手に食べ歩きもいいだろう。もちろんテントの中の椅子に腰掛けて、青森名物の生姜味噌おでんや、さらっといける柔らかい津軽そばを食べても良し。書いているだけで、今すぐにでも食べたくなる。

 駐車場は公設のもの以外では、周辺の家々の空き地を開放する臨時有料駐車場も便利だ。渋滞はするものの、公園の外周をぐるりと回ってみれば見つかるだろう。おおよそ、その日のうちの一日駐車で1000円から1500円といったところ。

 そうそう、あとはホテルの予約。僕は宿泊することがないので試したことはないが、早くしないと取れなくなるのは目に見えているので、早いうちに家族で相談することをおすすめする。


 僕は弘前公園の桜祭りが大好きだ。弘前の街並みも。弘前公園だけではなく、是非とも街の散策も楽しんで頂きたい。


 さあ、おいでなさい。