地球のどこで暮らしても | さららのブログ

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日々のあれこれ、三人の娘たちのこと、社会や政治のこと、若い頃の思い出など、気のむくままに綴っております。



昨日の東京新聞夕刊「紙つぶて」欄に掲載されていたイシカワエウニセアケミさんのコラム。


理解していたようで、やはり当事者ではないので理解しきれていないことをあらためて教えていただいた気がする。


イシカワさんは日系ブラジル人で、異文化や移民について研究されていらっしゃる方だ。


以下にイシカワさんのコラムすべてを転載したいと思う。

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「日系人」
日本は島国なので、他国との交流はあまり活発ではなかったと思っている人も多いかもしれません。でも実は、かなり昔から多くの日本人が海外に出向き、国際社会の一員として生活しています。

日本国籍を持ちながら、海外に長期滞在したり永住したりしている海外邦人は、現在百三十万人。一方で、海外に住む日本人の子孫で、日本国籍を有しない日系人は、その三倍の三百万人以上と推定されています。

日系人には、親や親戚、そして日系人社会から受け継いだ日本文化を大切にし、日本人としての誇りを持っている人がたくさんいます。柔道や野球、和太鼓、演歌、よさこいソーラン、エイサーなどのグループに参加している多くの若い日系人は、ほとんどが日本を一度も訪れたことがなく、日本語も話せません。それでも、日本の文化に触れながら、日本人の誠実さや勤勉さを身につけようと願っています。

日系人にとって、日本人であることは誇りです。百年以上前から地球の反対側のブラジルに移り住み、その地に根を下ろした多くの日本人。私の親戚も、その一人です。ただ、残念なことに、そのような移民の歴史は、日本ではほとんど伝えられていません。海外で日本の文化が大切に受け継がれていることを、多くの日本人に知ってもらえたらと思います。

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様々な事情で海外で生きることになった日本人、そしてその子孫が、日本とはまったく異なる風土の中で伝えてきた日本文化が存在すると思うと、何だかとても嬉しくなる。


そしてまたそれが、その土地の文化に影響を与えたり与えられたりしながら、変容したり、新たな文化が生まれたりしているであろうことも、素敵だと思う。


同様に、何らかの事情で日本に渡ってきた外国人が、この地に暮らしながら自分たちの文化を守り伝えている、それを私たちも一緒に楽しませてもらうことができるのは、ありがたいことだ。


食いしん坊の私などは、日本のある程度の都会なら、世界各国のお料理を食べられることが本当に嬉しい。


海外に暮らして、まったくその土地の風習や文化に溶け込んでしまう人もいるだろうが、自分や祖先の文化をつないでいきたいと思う人もいて当然だ。


結局のところ、同じ人間。どこで暮らしていようとも、それぞれの存在や文化を尊重しあい、共生できたら嬉しいことだ。