白鵬、現在の宮城野親方は、45回の優勝を誇った大横綱だがこの人は現役時代から問題の多い人物である、貴乃花親方を始め横綱日馬富士、関取貴ノ岩を角界から葬った男である、当時は大横綱であり角界の看板であった白鵬と、相撲協会にとって苦手の貴乃花親方を天秤に掛ければ当然に白鵬に分があった、しかし人間的に問題のある男である事は相撲協会も良く承知はしていた、その為に親方となる時に念書を取っている。

 

 

土俵の上でも見苦しい姿を何度も目にしている、彼は大横綱双葉山を尊敬し憧れていた、しかし人格的な面を見習うことはなかったようだ、双葉山は相手十分に組ませてから自分の力と技で攻めて行った、白鵬は違った、違反ではないか、と思わせるガードを腕に巻きエルボーに近いかち上げを使って相手を攻める、勝った後も相手を土俵の下まで突き落とす、相撲道に反した誠に見苦しい取り口であった。

 

この男が親方になったのだ、問題が起きるのは時間の問題と言っていい、そして協会も今度は白鵬を退けた、横綱で無くなれば値打ちの無い邪魔者である、相撲協会は宮城野部屋で起きていた暴力事件は早くから知っていたはずである、しかし事件が表ざたになるまで協会は黙視していた、それは宮城野親方を角界から葬り去る機会を作り上げる為である。

 

白鵬は宮城野親方ではなくいつまでも、横綱白鵬のままであった、引退して宮城野親方になってからも、俺のやる事には協会は目をつぶるはずだ、この思いがあった、ところが協会は日本人でもない自己中心のこの男が鼻持ちならなくなっていた、この事件はある面で協会が仕組んだものだった可能性がある、相撲部屋で起きた暴力沙汰は相撲協会はすぐに察知できるはずである、それを黙視した理由は、ふるっている暴力が命に係わる様な凶悪なものではなかった事、そして問題児の白鵬が何時協会に報告するか、この2つの理由で黙視を続けていた。

 

ところが白鵬からの報告が無いうちに事件は表ざたになった、そして親方としての白鵬の管理能力に世間が疑問を感じる事態になってきた、相撲協会の思うつぼである、ここで協会が腰を上げた、ぐっとタイミングである。

 

管理、指導能力に欠ける男は親方には適さない、この事実を作り上げて本人の前に突き付けた、これ以上の説得力はない、貴乃花騒動があった時私は、この先相撲協会はこの男(白鵬)に牛耳られると心配した、しかし今回のこの事件で相撲協会は大横綱の白鵬を見事なうっちゃりで土俵の外に投げ出した、あっぱれと言うほかはないだろう。

 

白鵬は俺の実績から言って北青鵬を引退させればこの事件は終わりになる、このように考えていた、それが自分の親方剥奪つながるとは予想していなかった、今になって貴乃花騒動が尾を引いていたのか、この思いを改めて感じているだろう。

 

にいかに過去が優秀でも人は一瞬にして落ちる事が有る、そこから自分の努力と頑張りで再び這い上がれる人と、そのまま朽ちて行く人に分かれる、果たして彼はどちらなのか、今後の彼の動向を注目して見て行きたい。

 

宮城野部屋は1958年、(昭和33年)に元横綱吉葉山が興した相撲部屋である、吉葉山は優れた横綱であったが宮城野部屋からはそんなに立派な関取は出ていなかった、白鵬の前に白鵬なし、白鵬の後に白鵬なしである。