陰線であるが株価は前日よりも高く終わっている、即ち下げないで個別銘柄の日柄整理は進んでいる事を示している、38円高、36065円が終値。

 

 

 

自民党の内紛がだんだんと面白くなってきた、岸田文雄と言う男は策もないし知恵もない男だが、不思議な力と言うか運を持っている、今回の派閥解散は彼にとっては誠に上手く回っている、今まで政権の中核をなしてきた安倍派を解散させたのは、総理大臣である岸田が自分の派閥を解散すると言ったからだ、この動きに同調して次々と派閥の解散が進んだ、その中で麻生派は解散しないと言っている、これは誠に正しい選択である、相い矛盾する動きであるが双方の正しい理由を次に述べる。

 

まず岸田派の解散は安倍派と二階派を解散させる為に自分の派閥を率先して解散する事であった、この2つの派閥を潰しておけば自分の足を引っ張る組織は無くなる、岸田文雄はここまで悪知恵が働く男ではないが結果的にそうなっている、これは彼が持つ運である、このおかげで国民には不人気であっても彼を総理大臣の座から引きずり下ろす者はいなくなったので案外長期政権が続くかもしれない。

 

そして麻生は皆が解散して行く流れの中で俺は解散しないと言っている、これは誠に正しい選択である、すべての組織の中で派閥の無い組織は皆無と言っていい、役人の世界では学閥と言う派閥がある、民間会社の中でも派閥の無い会社は無い、ましてや政治の世界で派閥が無かったらおかしい、今回解散した人達もすぐに新しい名前の派閥を作ることになる、だったら最初から解散しない選択は合っている。

 

 

面白いのは茂木派の動きである、多くの派閥が解消していく中で麻生派と同じく存続を決めた、そして幹事長の職責を利用して安倍派幹部の追い落としにかかったがこれが裏目に出た、犯人は森喜朗である、安倍派の幹部を追い詰めていることに腹を立てた喜郎が怒って茂木派の小渕優子と青木一彦の2人を茂木派から脱退させた、茂木にとっては考えてもいなかった逆転劇となっている、皆の派閥が解消していく中で自分達の派閥が残っていて次の選挙を戦えるのか、若手議員の中にはこの疑念に耐えられなくなって茂木派からの離脱者は多くなるだろう。

 

いさぎ良く派閥を解消しておいて混乱が収まった頃合いを見て新しい組織を立ち上げるのであれば、茂木を慕っている人達の何人かは集まるかもしれない、しかし派閥を存続させておいて離脱者が増え派閥が瓦解したならば茂木の信頼はゼロになる、喜朗はこれを狙っている、茂木はまんまと喜朗の術中にはまったのかもしれない。

 

国会審議で野党が息巻いているがこの問題はうやむやになって終わることになる、理由は野党が理論づけて自民党を追い詰める力が無いからである、岸田君はのらりくらりと受け流して時間稼ぎをしていれば国会は終わる、それでこの事件はおしまいになる。

 

そしてこの政治資金規正法は誠に良くできている法律であるからだ、自分達が自分達を制御する為に作った法律である、最初からキチンとした抜け道を作っているのだ、今回の結末を見ても検察の取り調べで会計責任者がやったことで自分は知らなかった、これで取り調べは終わっている、しかしその裏金を使ったのは政治家本人である、親が泥棒してきたお金を子供が小遣い銭として使った解釈だ、罪は親に有りお金を使った子供に罪は無い。