オリンピック内閣と言われた菅政権から岸田政権に代わって株価は大きく急激な値上がりを見せた、この時は新内閣が打ち出した「新しい資本主義」に対する期待感があって株価は大きく上に動いた、しかし新政権の実行力は国民の期待を大きく裏切った、まずつまづきの始まりは、悪い事をして殺された安倍晋三の国葬問題である、過去に政治家が暗殺された歴史は沢山ある、そのほとんどは政治理念の相違から事件は起きている、しかし安倍晋三は違った、悪者団体の統一教会との深い関わりで個人的な恨みをかって殺された、この人を国葬にした岸田政権はこの後統一教会を断罪した、どうにもつじつまが合わない政策実行を国民に見せつけた。

 

これが岸田政権が国民の支持率を下げて行く出発点となった、その後も実行が伴わない政策を次々と掲げこれに対する予算はつけるがその成果は全く上がらない、この様な事の繰り返している内に今度は検察が岸田政権をゆすぶった。

 

下に掲げる日本政治の根幹に手を入れてきた、派閥政治である、今回の問題は子供が親からもらった小遣いを小遣い帳に正しく書きこんでいなかった、これだけの話である、事件でも何でもない、「これから正しく記載しますから」これで済む問題である、しかし岸田はここでも大きく動いた、派閥を解消して日本の政治を変える、立派な政治理念を打ち出した、しかしそうはならない、

理由は日本の総理大臣の決め方にある、アメリカは国民が大統領を選ぶ仕組みである、日本は明治維新の時イギリスをまねて新政治が始まっている、その為に総理大臣は国民が選んだ政治家の中からその政治家達の談合(選挙は有るが談合の域を出ない)で決まる仕組みである、即ち派閥の力関係で総理大臣が決まる仕組みになっている。

 

派閥は解消しても旧何々派と頭に旧付くだけで何一つ変わることはない、この先は時間をかけて国民がその矛盾を目にしていくことになる。

 

この様に岸田政権は先走った口先政策で失態を繰り返し国民の支持率は日増しに下がっているが、この人は神業のような不思議な力を持っている、それは株価の上昇力である、彼は安倍政権の様に株価の維持に神経を使っていない、そして就任早々からミスのオンパレードを繰り返しているが、これに反比例して彼がミスを犯す度に株価は上昇している誠に不思議な男である、そして株式市場にとっては総理大臣の領域を超越した神様のような存在である、兜町に岸田神社が建ってもおかしくない。

 

安倍政権と比較してみるとその不思議さが良く理解できると思う、安倍晋三は森友学園や加計学園など大きなミスを犯す度に株価は下向きになった、これを日銀が買い支えて株価の維持を図る事が政権の日常化となっていた、その為に日銀の株式持ち高は市場に流通している浮動株の半分近くになっている。

 

それに引き換え今日の日本の株価は、史上最高値を更新している、現在の株価はバブル期に付けた38915円をとうに超えている、その理由は上場銘柄数の相違である、バブル期の銘柄数は一部銘柄が1200銘柄程度である、そして2部市場もあったが現在のような活況は無く資金のほとんどが1部市場に集中していた時代である、これに引換現在はプライム、スタンダード、グロース市場の銘柄数を合わせると3840銘柄を超える、これに上場投信を加えれば4000銘柄は優に超えている、これだけ資金が分散している中での今日の株価である、バブル期方式で換算すれば株価はすでに50000円を超えている計算になる。

 

神様、仏様、岸田政権様有難うございます。である。