2020/1/31の日経平均株価のMACDの日足。昨日アメリカは大幅安(603ドル)で終わっている、これに伴って円高(108.35)も進んでいる。この流れを受けて来週の動きについて予測してみたい。予測はあまり当たるものではない、しかし書き残しておくことは大事であると思っている。後で検証することができるからである。さて中国のコロナウイルスはアメリカの株価にまで伝染した。今までアメリカの株価は別格の動きであったが、ついに中国を震源とする病魔は世界に蔓延することとなった。ここで私が書きたいことは、株価の行方もさることながら、中国の今後についてである。コロナウイルスの問題は、中国にとって米中貿易戦争よりも、もっと大きな問題を抱えることとなった。理由は物の動き、人の動きが止まるからである。貿易問題は関税を払えば済むことであり、価格は上がっても物の動きが止まることはない、しかし今回のウイルスは、物の動きが止まり、人の動きが制限される。このことによって中国が抱える個人や企業が持つ多くの債務問題に火が付く、国内景気が悪くなればこの債務問題が爆発する、これが引き金となって世界のブラック社債に飛び火すれば、世界経済は壊滅状態となる。もちろんそのような時は、各国が協調して金融緩和の政策を打ち出すであろう、しかしその金融緩和が長く続いた結果、生じるであろう経済危機を、さらなる金政策で回避できるかどうかは疑問が残る。このことを書き残しておきたかった。急激な経済発展を告げた中国は今、覇権国家となって世界にその権力の座を広げている、そこに待ったをかけたのがアメリのトランプである。トランプがアメリカの大統領にならなかったら中国はそのまま進んだ、行き過ぎた中国の国家政策に待ったかける政治家が誰もいないからである。米中貿易戦争は世界覇権を目指す習近平にとって大きなハードルとなって立ちはだかった、加えて今回のコロナウイルスの問題は、中国の経済活動を弱体させる大きな問題となる。そして香港で巻き起こった民主化運動は、収拾がつかないところまで混乱を極めている。ひと昔前の中国ならば、戦車を出して処理すれば3日うちに片付いた問題である、しかし今はそれができない、世界の目が中国を監視しているからである。このように中国の行く手には様々な難関が降って湧いた、中国一辺倒で経済が回っていた世界情勢は大きな転換点を迎えている。イギリスのEU離脱がその象徴である。このような状況の中で今後の経済活動が行われ、株価の流が生まれていく、しかし私がここに書いた事を株価が織り込むのは何年も先になるであろう。いずれにしても、このような流れで今後の経済活動進んでいくことに間違はないはずである。
この事を書いておきたかった、これで今週のまとめとする。今後もこのような記事は折に触れて書きます。