「Dr.スランプやドラゴンボールなどで知られる漫画家の鳥山明さんが急性硬膜下血腫で亡くなった。」
「新作の『ドラゴンボールDAIMA』を控えての突然の訃報は世界を駆け巡り、多くのファンが鳥山明さんの早すぎる死を衝撃的に受け止めた。」
「田吾作は創作家としても活動しているが、その原点になったのが鳥山明さんが描いたドラゴンボールやデザインを手掛けたドラゴンクエストだった。」
「現在の田吾作は作詞家としてのイメージが強いかもしれないが、子供の頃は鳥山明さんの自由な発想に憧れてファンタジーを描いていたほどだった。」
鳥山明: 1955年4月5月~2024年3月1日
「そして高校卒業後にデザイン会社に就職したが、平然と遅刻を繰り返して仕事も合わず、約2年6ヶ月で退職することになった。」
「デザイン会社を退職後はアルバイトでイラストを描いていたが、途方に暮れていた頃に週刊少年マガジンの新人賞の作品募集の記事を見つけた。」
「そこで23歳にして初めて本格的に漫画を描いたが、締め切りには間に合わなかったため、代わりに週刊少年ジャンプの新人賞に応募した。」
「このとき漫画家としてのセンスを感じた週刊少年ジャンプの編集長の鳥嶋和彦さんとの出会いが、鳥山明さんの運命を大きく変えることになる。」
ドラゴンボール超
田吾作「鳥山明さんは偉大な漫画家として知られているが、最初から才能を発揮できたわけではなく、デビュー後しばらくは売れない時期が続いた。」
「しかし鳥山明さんの才能を見抜いていた週刊少年ジャンプの編集長の鳥嶋和彦さんは、『今は下手だが頑張れば何とかなる。』と激励した。」
「そして1980年から連載を開始したDr.スランプは瞬く間に人気作品になり、1984年にはドラゴンボールの連載が始まったが当初は人気がなかった。」
「元々ドラゴンボールは冒険漫画として始まったが、主人公の孫悟空の魅力が読者に伝わっていないのが原因で連載が打ち切りになる危機にあった。」
「そこで鳥山明さんと鳥嶋和彦さんは分析を重ね、孫悟空を純粋に強さを追い求める性格にしてバトル漫画に変更したことが大きな転機になった。」
ドラゴンクエストIV
「当初『あっ、良いですよ。』と軽い気持ちで引き受けたドラゴンクエストは、30年以上も続く人気シリーズになるとは想定していなかった。」
「ただ当時はスーパーマリオブラザーズなどのアクションゲームが主流だったため、初めて描くRPGのデザインは苦労の連続だった。」
「そしてドラゴンクエストは発売日に長い行列ができるほどの社会現象になり、その物語はドラゴンボールにも大きな影響を与えることになった。」
「ドラゴンボールとドラゴンクエストで世界的な人気を獲得した鳥山明さんの作品は、多くの漫画家やゲームクリエイターの礎になっている。」
クロノ・トリガー
「クロノ・トリガーはドラゴンクエストの堀井雄二さんと、ファイナルファンタジーの坂口博信さんが関わったことで大きな話題になった。」
「物語はクロノと仲間たちが時空を超えて世界を救うという話だが、全体的に鳥山明さんの世界観が表現されており既存のRPGとは違う魅力があった。」
「このクロノ・トリガーはドラゴンクエストやファイナルファンタジーに匹敵する人気があり、ファンの間ではリメイク版の発売が期待されている。」
「漫画やゲームの文化的な発展に対する鳥山明さんの貢献は大きく、日本のソフトパワーとして世界中の人たちを絆で結んだ偉業は計り知れない。」
「鳥山明さんの画才は圧倒的なものがあるが、それを支えている物語は多くの人たちを夢中にさせたように非常に高度な感性を駆使して書かれている。」
「同じ創作家の立場になった現在の視点で見ると鳥山明さんは偉大であり、決して超えることができないスーパーサイヤ人のような存在でもある。」
「これからも鳥山明さんの世界観は多くの創作家に影響を与え、その後継者がドラゴンボールやドラゴンクエストに携わっていくことだろう。」
「鳥山明さんのご冥福を心から祈っている……。」