田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のヨモギの品種を紹介する。」



「ヨモギは日本原産でキク科ヨモギ属の植物である。」



「和名の由来は諸説があって詳細は不明だが、一説にはお灸に使う艾 (もぐさ) の原材料であることから『善燃草』と書いてヨモギと読んだという。」



「日本の在来種だが元々は中央アジアの乾燥地帯が原産だと考えられており、山野の草地や道端などに自生していて見かけることが多い。」



「春の地表に生えた若芽は食用になり、餅にも入れられることから『餅草』とも呼ばれ、生薬の原材料になるなど古くから利用されてきた。」





ヨモギの特徴





田吾作「ヨモギは特有の香りがあって若い葉は食用になり、生葉は止血、干した葉をお茶のように飲むと貧血や健胃や下痢など多くの薬効がある。」



「属名のArtemisiaはギリシャ神話のアルテミスに由来しており、女性の健康の守護神として生理痛や生理不順や不妊などに効果があるとされている。」



「その他にも多くの薬効があることからハーブの女王とも呼ばれており、近縁種のマグワートという欧州ヨモギも神聖なハーブとして利用されてきた。」



「World Flora OnlineにはArtemisia属が481種類も掲載されており、そのうち日本には30種類以上が自生し、世界各地に近縁種が存在している。」



「ヨーロッパでは近縁種のニガヨモギを使ったアブサンというお酒が作られているが、安価だったため多数の中毒者を出して違法化されたことがある。」





よもぎ餅





田吾作「早春に摘んだヨモギは香りが良くて春菊に似た風味を楽しめ、江戸時代には母子草に代わって餅草として利用されるようになった。」



「元々は中国では古くから草の香りに邪気を祓う効果があると言われており、香りが良い草をお餅に練り込んで桃の節句に食べるという風習があった。」



「この風習が平安時代の日本に伝わって長らく母子草が使われた母子餅が食べられていたが、やがて母子を潰していると縁起の悪いイメージが付いた。」



「それに対してヨモギは葉の裏側に細かな毛が生えているため、お餅の粘り気が増し、つなぎとして使われていたことで代用されるようになった。」



「その他の食べ方では灰汁抜きをしてお浸しや和え物や汁物の具材などにしたり、初夏の6月頃までは柔らかい茎先を天ぷらにして食べることができる。」





ヨモギ





田吾作「ヨモギは日本本土原産のヨモギである。」



「特有の香りがあって若い葉は食用にされ、生葉は止血、干した葉をお茶のように飲むと貧血や健胃や下痢など多くの薬効がある。」



「草丈は約50~150cm、春になると茎が生長を始めて立ち上がり、多数分岐してやや木質化し、葉の裏側は白色の毛で覆われている。」



「定番のよもぎ餅の他、灰汁抜きをしてお浸しや和え物や汁物の具材にしたり、初夏の6月頃までは柔らかい茎先を天ぷらにして食べることができる。」



「病害虫抵抗性は特にないので、栽培期間中に農薬を散布して防除する必要がある。」





ニシヨモギ





田吾作「ニシヨモギは沖縄原産のヨモギである。」



「沖縄ではフーチバーと呼ばれていて、家庭でも幅広く利用されており、薬草以外にも料理のアクセントや薬味や臭み消しなどに使われてきた。」



「一般的なヨモギと違って特有の爽やかな香りがあって苦味は弱く、沖縄そばや山羊汁やアバサー汁やフーチバージューシーなどに適している。」



「草丈は約30~100cm、葉は長楕円形で先が尖り、長さは5~12cm、幅は約4~8cm、大きくて切れ込みが少なく、日当たりが良い場所に生える。」



「病害虫抵抗性は特にないので、栽培期間中に農薬を散布して防除する必要がある。」










田吾作「このようにヨモギは世界各地で食用や薬用に利用され、邪気を祓うというスピリチュアル的な意味があるほど重宝されてきた。」



「そこら辺に生えている野草なので現代では見向きもされていないが、お餅や天ぷらなどにして食べるとおいしく生薬としても非常に優秀だ。」



「採取したばかりのヨモギは香りが弱いが、保存していると香りが強くなるため、好みの状態で料理に使用するのがオススメだ。」



「ヨモギは他の植物と見分けが付きやすく、群生していて収穫量が多いので、山菜の入門編として採取し食べてみるのがいいだろう。」



「皆さんも家庭菜園でヨモギを栽培しては如何だろうか?」

















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