田吾作「今回は東アジア反日武装戦線の容疑者として指名手配されていた桐島聡さんの生き方について個人的な考えを書かせていただく。」



「1970年代に極左暴力集団の東アジア反日武装戦線が起こした連続企業爆破事件に関与したとして、指名手配されていた桐島聡さんが亡くなった。」



「当時21歳で大学生だった桐島聡さんは、メンバーが一斉逮捕された後に逃亡し、長年に渡って内田洋の偽名を使って神奈川県内で暮らしていた。」



「その桐島聡さんは末期ガンを患って病院に入院していたが、亡くなる4日前に『最期は本名で迎えたい。』と名乗って警察に身柄を確保されていた。」



「約50年にも渡って逃亡生活を続け、突然『桐島聡』を名乗った出来事は日本中に大きな衝撃を与え、その生き方と人柄に注目が集まっている。」





桐島聡さんの指名手配ポスター





田吾作「この指名手配ポスターを交番などで見かけた人も多いはずだが、僕が違和感を感じるのは他の容疑者のように悪人には見えないことだった。」



「それは逃亡先で『うーやん』という愛称で親しまれていた晩年の写真も同様で、周囲の人たちも内田洋が桐島聡さんだと見抜けなかったという。」



「何故このような好人物が連続企業爆破事件に関わったのか不思議に思うかもしれないが、当時は共産主義の風が吹き荒れていて左派が多かった。」



「共産主義とはカール・マルクスらによって提唱された社会構造で、個人財産を否定して革命で資本主義を倒し平等を実現するという思想だ。」



「この社会構造を導入して共産主義国家になったのがロシア (旧: ソビエト連邦) や中国などで、平等という大義名分のために多くの犠牲者を出した。」





TBS: 晩年の桐島聡さん





田吾作「桐島聡さんは大学生のときに日雇い労働者の厳しい生活に同情し、企業を敵と見なした東アジア反日武装戦線の活動に共感したようだ。」



「この東アジア反日武装戦線は連続企業爆破事件で多くの犠牲者を出したが、共産主義思想に染まっていると犯罪を犯しても罪だと思わなくなる。」



「人間はときに過ちを犯す生き物であり、警察のお世話になることもあるかもしれないが、大抵は罪を償って社会復帰することができる。」



「しかし桐島聡さんの場合は過ちが致命的だったため、その後の人生を狂わせることになり、内田洋という架空の人物にならざるを得なくなった。」



「そして末期ガンで死を悟った桐島聡さんは若かった頃の過ちを振り返り、本名で死ぬことによって犯罪者としての烙印を自らに押したのだろう。」










田吾作「桐島聡さんの人生を考えると、共産主義の風が吹き荒れていた時代とは言っても、このような生き方しかできなかったことが残念でならない。」



「あれだけの社交性を持っているのであれば、大学の卒業後に社会で活躍することができたのに、共産主義という欺瞞に人生を狂わされてしまった。」



「僕にとって桐島聡さんはちょうど親の世代であるため、今回の出来事は非常に複雑な思いをしており、罪と罰とは何なのか考えさせられている。」



「人間は天界で神様から地上界で生きる許可をもらって使命を果たすために生まれ、様々な課題を乗り越えることによって魂のレベルが向上していく。」



「もし桐島聡さんが生まれ変わることができたら、前世のカルマを償って使命を果たし、立派な人間として生きてほしいと思っている。」











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