田吾作「今回は花粉症とオススメの抗ヒスタミン薬について紹介する。」
「花粉症は植物の花粉が目や鼻などの粘膜に付着することで引き起こされるアレルギー症状である。」
「戦前まではあまり知られていなかったが、戦後の復興のために農林省が大規模なスギの植林を推奨したことでスギ花粉症の患者が急増した。」
「これはスギの成長率が早くて建材としての価値が高いためであり、当時はスギ花粉がアレルギー症状を引き起こすこと自体が知られていなかった。」
「現在では様々な植物の花粉がアレルギー症状を引き起こすことが知られており、年間を通じて花粉症の患者が存在している。」
抗ヒスタミン薬の効果と副作用
田吾作「花粉症は花粉に対して免疫が過剰に反応しているアレルギー症状のため、治療には対症療法として抗ヒスタミン薬が使われている。」
「第1世代の抗ヒスタミン薬は初期に開発されたもので、即効性や効果は優れているが眠気などの副作用が表れやすい。」
「第2世代の抗ヒスタミン薬は第1世代の欠点である眠気などの副作用が抑えられており、効果と持続性が優れている。」
「例えばアレロックやジルテックなどは効果は強いが眠気などの副作用も強いため、抗ヒスタミン薬を飲むことに抵抗感を持つ人も多かった。」
「それに対してザイザルやビラノアなどは効果が強くて眠気などの副作用が弱いため、現在は主流の抗ヒスタミン薬として処方されている。」
抗ヒスタミン薬のジェネリック医薬品
田吾作「抗ヒスタミン薬を処方してもらう際は、ジェネリック医薬品 (後発医薬品) があるかも考えた方がいい。」
「先発医薬品は発売から10年で特許が切れるため、製薬会社はジェネリック医薬品を安く販売することができるようになるのだ。」
「ただ製薬会社によって製造方法や添加物などが違うため、効果は同等であって全く同じではないことに注意してほしい。」
「現在の抗ヒスタミン薬で効果が強くて副作用が弱いのはザイザルとビラノアである。」
「ザイザルにはジェネリック医薬品があるがビラノアにはないので、効果と費用を考えて処方してもらうのがいいだろう。」
田吾作「このように花粉症の症状は、効果が強くて副作用が弱い第2世代の抗ヒスタミン薬で抑えられるようになった。」
「田吾作は貧しい水呑百姓の身分だが、脳のパフォーマンスを優先させるために、ジェネリック医薬品が販売されていないビラノアを飲んでいる。」
「薬の価格が安いことを優先するのであれば、ジェネリック医薬品が販売されているザイザルが第一選択になるだろう。」
「もちろん効果や副作用の表れ方は体質によって違うので、医者とよく相談して自分に合った抗ヒスタミン薬を処方してもらってほしい。」
「日本の花粉症シーズンは続く……。」
