田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のマクワウリの品種を紹介する。」



「マクワウリはインド原産でウリ科キュウリ属の植物である。」



「原産地のインドから西洋に伝わった品種郡をメロンと呼び、東洋に伝わった品種郡は瓜 (ウリ) と呼ばれていて日本には南アジアから伝わった。」



「日本で西洋メロンが普及する昭和時代中期までマクワウリは生産量が多く、東洋メロンとして古くから一般的に食べられていた。」



「名称は美濃国真桑村 (現: 岐阜県本巣市) で盛んに栽培されていたことが由来で、奈良時代末期に書かれた『万葉集』では歌にも詠まれている。」





マクワウリの特徴





田吾作「マクワウリは弥生時代の2世紀頃から栽培されていて、西洋メロンが普及する昭和時代中期まで野菜や果物として扱われていた。」



「そのため古くは瓜といえばマクワウリのことを指すほど一般的で、西洋メロンが普及するまでマクワウリはメロンと呼ばれていたこともあった。」



「味の特徴は西洋メロンほど香りと甘味は強くないが、よく似た風味を持っていて原産地のインドから西洋と東洋に分かれたことが推察できる。」



「果実の形は円筒形や俵形や扁円形などがあり、表皮の色は白色や黄色や緑色などがあって、溝や班紋が入っている場合もある。」



「食感はサクサクしたものから柔らかいものまで多種多様で、西洋メロンより品種がバリエーションに富んでいるのが特徴だ。」





プリンスメロン





田吾作「かつて安価なメロンとして有名だったプリンスメロンは、1961年 (昭和36年) にマスクメロンとマクワウリを交配して誕生した。」



「これによって本来は冷涼な気候を好むメロンは、温暖な気候の日本で栽培しやすいものになって安価に出回るようになった。」



「このプリンスメロンの普及によってマクワウリは急速にシェアを失い、スーパーなどで見かけることはほとんどなくなってしまった。」



「そのプリンスメロンも1977年 (昭和52年) に誕生したアンデスメロンの普及によって姿を消し、安価な庶民のメロンに世代交代が起きた。」



「ちなみに元々アンデスメロンの名称は耐病性の強さから『安心ですメロン』だったが、ネーミングセンスがないと批判され中略になった経緯がある。」





タキイ種苗: ニューメロン





田吾作「これはタキイ種苗のニューメロンというマクワウリである。」



「果実の重さは約300g、果皮は緑色、果肉は白色だ。」



「糖度の上昇が早く、香りがあって食感と食味が良い。」



「雌花の付きが良いため、一斉に着果して収穫量が多い。」



「病害虫抵抗性は特にないので、栽培期間中に農薬を散布して防除する必要がある。」





タキイ種苗: 金太郎





田吾作「これはタキイ種苗の金太郎というマクワウリである。」



「果実の重さは約400g、形は俵形、果皮は橙黄色、果肉は白色だ。」



「マクワウリ特有の肉質で香りがあり、甘味が強くて食味が良い。」



「低温や少日照下でも雌花の充実が良く、着果が安定する極早生で収穫量が多く、生育旺盛で栽培容易だ。」



「病害虫抵抗性は特にないので、栽培期間中に農薬を散布して防除する必要がある。」










田吾作「このようにマクワウリは西洋メロンが普及する昭和時代中期まで、東洋メロンとして古くから日本各地で親しまれてきた。」



「現在では安価なメロンが出回っているためマクワウリを見かけることは少なくなったが、日本のメロンの祖先として果たした役割は非常に大きい。」



「果物としてだけではなく甘味のある野菜としても扱うことができるので、スーパーなどで一般的に売られていれば需要があるかもしれない。」



「皇室の美智子さまがマクワウリを愛したように、昭和時代の懐かしい味を楽しむために栽培して食べてみるのもいいだろう。」



「皆さんも家庭菜園でマクワウリを栽培しては如何だろうか?」

















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