田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のチョロギの品種を紹介する。」



「チョロギは中国原産でシソ科イヌゴマ属の植物である。」



「名称は朝鮮語でミミズを意味するチョンロイに由来していると考えられていて、長老の漢字を使って縁起を担ぎ長老喜などと書かれることが多い。」



「中国の河北省または河南省が原産で野生種が自生しており、奈良時代の739年 (天平11年) に書かれた『本草拾遺』に草石蚕として記録されている。」



「日本では江戸時代の1675年 (延宝3年) に書かれた『遠碧軒記』に初めて登場しており、当時は一般的に普及していなかったものと考えられている。」





チョロギの特徴






田吾作「チョロギの根にできる塊茎 (芋) は巻き貝のような形をしており、内外ともに黄白色で、11~12月頃に収穫して食用にする。」



「一般的にはこの塊茎を約4~5日ほど塩漬けして、梅酢やシソ酢に浸けて赤色にすることが多く、おせち料理に黒豆と添えられて食べられる。」



「淡白な味わいで癖がなくサクサクした歯触りで、梅酢漬けはユリ根に似た食感で生姜のようにピリッと辛い味がする。」



「その他に祇園漬けやうま煮や天ぷらや汁の実や吸い物や茶碗蒸しの具材などに調理され、西日本では焼いたものが箸休めに用いられている。」



「ヨーロッパには中国から1880年代に伝わったが、フランスでは何故か日本風の料理 (japonaise) に必ずチョロギを付け合わせに盛り付けるようだ。」





日本でのチョロギ






田吾作「チョロギは日本では明治時代に根菜として栽培方法が紹介され、珍妙な形であることから日本各地で少しずつ栽培されるようになった。」



「おせち料理のチョロギには『長寿を願う』という意味があり、黒豆の『まめに働く』と合わせて『まめに健康で長く働ける』という祈念が由来だ。」



「また海老には『背中が丸くなるまで長生きできる』、昆布巻きには『不老長寿』、菊花かぶには『長寿』などチョロギに似たような意味が多い。」



「以前はチョロギは東北地方で栽培されていて関東地方より北のおせち料理に入れることが多く、関西地方から西はおせち料理に入れることが少ない。」



「ただチョロギは手作業で収穫することから大量生産には適しておらず、流通量は少なくて希少性が高い食材として扱われている。」





チョロギ





田吾作「チョロギは中国原産で小さなサイズのチョロギである。」



「芋の長さは約1~3cm、果皮は黄白色、果肉は黄白色だ。」



「一般的にはこの塊茎を約4~5日ほど塩漬けして、梅酢やシソ酢に浸けて赤色にすることが多く、おせち料理に黒豆と添えられて食べられる。」



「淡白な味わいで癖がなくサクサクした歯触りで、梅酢漬けはユリ根に似た食感で生姜のようにピリッと辛い味がする。」



「病害虫の抵抗性は特にないので、栽培期間中に農薬を散布して防除する必要がある。」










田吾作「このようにチョロギは芋虫のような形をしているが、そのイメージとは違って縁起が良い野菜として扱われてきた。」



「チョロギという名称や珍妙な形が愛されてきた野菜で、海老や昆布巻きや菊花かぶと同じ意味があるようになったのは不思議なことだと言える。」



「フランスで日本風の料理にチョロギを使うのは興味深いが、これは日本での縁起の良さを聞いて日本人が喜ぶと思って使うようになったのだろう。」



「歴史的にジャガイモが見た目と味が不評で普及しなかったのだから、昔の日本人が如何に縁起を担ぐことを大切にしていたのかが分かるはずだ。」



「皆さんも家庭菜園でチョロギを栽培しては如何だろうか?」















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