田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中の菊芋の土作りを紹介する。」
「菊芋は北アメリカ原産でキク科ヒマワリ属の植物である。」
「植物は同じ品種であっても土作りによって生育が変わってくるので、肥料を駆使すれば自分だけの味を作ることが可能だ。」
「菊芋は2種類の品種を栽培している。」
「品種名は白菊芋、紫菊芋である。」
田吾作「植物には栽培に適した土壌の酸度があって、土作りの際に酸度計で測定して適切な数値に調整することが大切だ。」
「土壌の酸度の調整を疎かにすると、植物が病害虫の被害を受けやすくなってしまうのだ。」
「酸性に傾けるには、ピートモスや硫安や過リン酸石灰や塩化カリや硫酸カリなどを使う。」
「アルカリ性に傾けるには、草木灰や消石灰や苦土石灰や有機石灰などを使う。」
「菊芋は栽培に適した土壌の酸度が5.5~6.0pHなので、ピートモスや硫酸カリなどを使って酸性に調整する必要がある。」
連作障害
「植物の生長に必要な栄養素は種類によって違っているため、同じ科の植物を同じ土壌で続けて栽培すると特定成分だけが不足した状態になる。」
「それによって土壌の微生物のバランスが崩れ、病害虫が増加する原因になるのだ。」
「この連作障害を発生させないためには、同じ科の植物を同じ土壌で続けて栽培することを避けて輪作するのが効果的だ。」
「輪作の目安は同じ科の植物の他に、種類によっても変わってくるので、よく調べてから栽培することをオススメする。」
「川砂は川底で採取された砂を粉状にしたもので、園芸では排水性と通気性を良くするために使われる。」
「主に乾燥を好む山野草や多肉植物に適しており、植物の性質に合わせて使い分ける必要がある。」
「粒が大きくなるほど排水性と通気性は良くなり、約1~3mmは小粒、約4mmは中粒として売られている。」
「菊芋を川砂で栽培すると、芋の肥大性が良くなって収穫量が増える。」
「ハイパワーたい肥は様々な微生物を繁殖させることで連作障害を防ぎ、植物の根張りを良くして保肥力を向上させ生育を促進してくれる。」
「成分の配合は米ぬかや酒かすやバークといった良質有機原料、腐植酸、鉄分やホウ素やマンガンなどの微量要素だ。」
「植物の土作りの際に使うことによって、病害虫の被害を受けない栽培に適した土にしてくれる。」
「堆肥には動物性と植物性と鉱物性があって、連作障害を防ぐには組み合わせて使うのが効果的だ。」
サンアンドホープ: 硫酸カリ
「硫酸カリは硫酸イオンとカリウムのみを含む即効性の化学肥料で、元肥として使うと酸度を酸性に傾けることができる。」
「主成分のカリウムは茎と根の生長を促進する効果があり、根菜類の肥大と収穫量を増加させるために使われることが多い。」
「ただ硫酸カリがデンプン質のホクホクした食感にするのに対して、塩化カリは繊維質のパサパサした食感にする効果がある。」
「肥料成分の配合は窒素0%、リン酸0%、カリ50%である。」
「ぼかし完熟有機100%肥料は緩効性の有機肥料で、肉粕やレバーや魚粕や卵殻や植物粕などに菌体肥料をブレンドした配合肥料を完熟させたものだ。」
「各種の微量要素や野菜の旨味を引き出すアミノ酸、根張りを促進するヘモグロビン、害虫が寄り付きにくくなる有機燃焼灰などの原材料を使用している。」
「発酵済みなので根に触れても肥料焼けせず、花は色鮮やかになり、野菜は品質が向上しておいしく育ち収穫量が増加する。」
「肥料成分の配合は窒素4%、リン酸4%、カリ2%である。」
「ベニカXガード粒剤は粒タイプの殺虫殺菌剤で、土壌に混ぜるだけで害虫と病気を同時に予防できる。」
「殺虫成分のクロチアニジンは根から吸収されて、薬効が葉の隅々まで行き渡り、害虫の被害から植物全体を守る。」
「微生物のバチルス チューリンゲンシス菌 (B. t. 菌) の作用によって植物の抵抗性を高め、丈夫にすることで病気を予防する。」
「家庭菜園でおなじみの野菜や花や観葉植物などに幅広く使用することができる。」
「菊芋の土作りのポイントは、茎と根の生長を促進させるカリという栄養素を多めに含んだ化学肥料を使うところにある。」
「水分や肥料に対する性質は水はけが良くて肥沃な土壌を好むため、バーミキュライトを多めに使って保水性と排水性と保肥力を向上させた方がいい。」
「また菊芋を培養土に川砂を混ぜて栽培するアイデアは、粘土質の土壌だと芋の肥大性が悪くなるところから着想を得た。」
「田吾作ファームの菊芋の栽培は続く……。」