「一般的に山芋の種芋やムカゴは病気に感染していないものが販売されているが、念のため殺菌剤などを使って自分で消毒することにした。」
「山芋は5種類の品種を栽培している。」
「品種名は短形自然薯、トロフィー1066、つくね芋、イチョウ芋、宇宙芋である。」
「これはヤマノイモモザイクウイルスによるウイルス病で、アブラムシが葉に寄生して吸汁することで蔓延するようになった。」
「ヤマノイモモザイクウイルス病を発症すると、緑色の葉が部分的に色抜けしてモザイク柄のように見える。」
「日光に透かしてみると退緑色のムラになっているのが分かり、やがて縮れやツルの伸びが悪くなって早枯れする。」
「防除対策としては保菌した種芋やムカゴを持ち込まないことが最も重要で、発病前から発病初期に薬剤を散布することで予防と対処に効果がある。」
「ベンレート水和剤は茎葉の病害、貯蔵病害、種子伝染性病害、土壌病害など多くの病害に優れた効果を発揮する。」
「水稲、野菜、果樹など幅広い植物に使用でき、浸透移行性に優れており、予防と治療のふたつの効果を示す。」
「山芋の場合は炭疽病、葉渋病の予防と治療に効果がある。」
「使い方はベンレート水和剤の2000倍希釈液を、植え付け前や植え付け後の種芋に散布するだけだ。」
「ベンレートT水和剤20はチラウムの保護殺菌力とベノミルの浸透移行性を混合しており、抗菌スペクトラムが広くて薬害の心配が少ない。」
「線虫に対して強力な運動阻害力と殺線虫力を発揮して、安定した高い効果を得られる。」
「山芋の場合は青かび病、褐色腐敗病、根腐病に効果を発揮する。」
「使い方はベンレートT水和剤20の20~200倍希釈液に、種芋を約2秒~約10分くらい浸漬するだけだ。」
「山芋はサツマイモや里芋のように大規模な病害虫の感染拡大は確認されていないが、他の芋類と同様に被害を受けることがあるので注意が必要だ。」
「特に自然薯は栽培の歴史が浅いため、他の山芋と比べてアブラムシやハダニなどの害虫に対して抵抗性が極めて弱い。」
「自然薯はウイルス抵抗性に品種改良することが長芋や大和芋ほど進んでいないので、種芋やムカゴを殺菌剤で消毒することをオススメする。」
「皆さんも家庭菜園で山芋の種芋を消毒しては如何だろうか?」