田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のコンニャクイモの品種を紹介する。」



「コンニャクイモはインドまたはインドシナ半島が原産でサトイモ科コンニャク属の植物である。」



「里芋の一種で東南アジアの大陸部に広く分布しており、近縁種のヤマコンニャクは日本の四国南部や九州や南西諸島や台湾などに自生している。」



「生のコンニャクイモは激しい痒みを引き起こすことから、中国では魔芋、西洋ではDevil's tongue (悪魔の舌) とも呼ばれてきた。」



「日本ではコンニャクは漢字で蒟蒻と書くが、これは蒟 (根) が蒻 (弱い植物) という意味で、風や湿気や日照りや病気などに弱いことが由来だ。」





コンニャク (植物)





田吾作「植物のコンニャクは扁平な円形の地下茎 (芋) があり、茎は約1mほどに伸び、葉の先端は平らに開いて鳥足状に小葉を付ける。」



「約5~6年で開花し独特の腐敗臭で甲虫を集めて受粉するが、期間はわずか2日と極めて短く、その後に株は枯れて芋も食べられなくなる。」



「花は約2mほどの高さになり、いわゆる肉穂花序の付属体は円錐形で高くまっすぐに伸び、仏縁苞は上向きに開いて舷部は背面に反り返る。」



「特にショクダイオオコンニャクは世界最大の花を咲かせる植物として有名で、インドネシアのスマトラ島にある熱帯雨林に自生している。」



「現在でも東南アジアにはコンニャク属の植物が約130種類ほど自生しているが、コンニャクマンナンが含まれていないため固まらず食用にはならない。」





コンニャク (食品)





田吾作「コンニャクイモはシュウ酸カルシウムという毒物が含まれているため、茹でてアルカリ処理を行うなど毒抜きをする必要がある。」



「古くは芋を粉砕して粉にしたものを水でこねて、水で溶いた草木灰を混ぜて煮沸し固めることで食用のコンニャクを作っていた。」



「このコンニャクイモの製粉が考案されたのが江戸時代中期の1776年 (安永5年) で、乾燥した芋が腐らないことにヒントを得たと言われている。」



「コンニャクは遅くとも鎌倉時代までには食品として確立し、精進料理などに使われるようになったと考えられている。」



「現在では石灰乳 (水酸化カルシウム水溶液) や、炭酸ソーダ (炭酸ナトリウム) 水溶液を使って凝固化し、海藻などの粉末で着色して作っている。」





赤城大玉





田吾作「赤城大玉は群馬原産のコンニャクイモである。」



「在来種の金島在来と支那種を交配して育成した品種で、球茎の肥大性が高く、製粉のしやすさは在来種以上に優れている。」



「球茎の肥大性は各年生を通じて高く、萌芽性が良くて出芽期と開葉期は早く、葉枯病に強いが日焼けには弱い。」



「食物繊維を豊富に含んでいて、大きく育てることができ、コンニャク作りの原材料として品質が非常に優れている。」



「病害虫抵抗性は葉枯病と根腐病は中、腐敗病は中~弱である。」










田吾作「このようにコンニャクイモは元々は東南アジアをルーツに食用にしていたが、現在では日本だけが国民的に食品として扱っている状態だ。」



「中国では貴州省や雲南省や四川省などの少数民族が多い地域で食べられており、魔芋や魔芋豆腐という名称で呼ばれているが一般的な食品ではない。」



「コンニャクの成分は約96~97%が水分で、100gあたり約5~7キロカロリーと極めて低く、食物繊維が豊富なためダイエット食品としても人気がある。」



「近年では西洋でも日本食ブームでコンニャクの独特な食感が理解されるようになり、カロリーが低い健康的な食品として注目を浴びている。」



「皆さんも家庭菜園でコンニャクイモを栽培しては如何だろうか?」
















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