田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のジャガイモの品種 ⑦を紹介する。」



「ジャガイモは南アメリカ原産でナス科ナス属の植物である。」



「日本にジャガイモが伝来したのは戦国時代だが、現代の日本人が食べている品種は明治時代以降に伝来した西洋種をルーツに持っている。」



「ジャガイモは15種類の品種を栽培している。」



「品種名はプチじゃが、下栗芋、男爵薯、メークイン、キタアカリ、ベニアカリ、トヨシロ、十勝こがね、北海こがね、インカのめざめ、インカのひとみ、インカルージュ、グラウンドペチカ、ノーザンルビー、シャドークイーンである。」





プチじゃが


下栗芋


男爵薯


メークイン


キタアカリ


ベニアカリ


トヨシロ


十勝こがね


北海こがね


インカのめざめ


インカのひとみ


インカルージュ


グラウンドペチカ


ノーザンルビー


シャドークイーン





ジャガイモの伝来史





田吾作「現代の日本人が食べているジャガイモは、アメリカ大陸が発見された後に西洋で品種改良されて明治時代以降に伝わった西洋種だ。」




「それに対して戦国時代の1598年 (慶長3年) に伝わったジャガイモを、日本で品種改良して受け継いできたものが在来種である。」



「当時のジャガイモは見た目と味が悪かったため普及しなかったが、日本各地の山岳地帯に広まったジャガイモは独自の進化を遂げた。」



「江戸時代の1833年 (天保4年) に天保の大飢饉が発生した際には、在来種のジャガイモが多くの庶民の命を救ったと言われている。」



「しかし明治時代に男爵薯、大正時代にメークインなどの西洋種が伝わると、見た目と味で劣る在来種のジャガイモは忘れ去られてしまった。」






川田龍吉 (1856~1951年)





田吾作「日本で西洋種のジャガイモが普及したのは、明治時代から昭和時代にかけて活躍した実業家の川田龍吉さんの功績によるものが大きい。」




「川田龍吉さんは1897年 (明治30年) に父親の急死によって男爵を受け継ぎ、日本で初めて蒸気自動車に乗った人物としても知られている。」



「1908年 (明治41年) にはイギリスからアイリッシュ・コブラーという品種のジャガイモを輸入し、北海道の自営の農場に導入して普及を図った。」



「アイリッシュ・コブラーは他の品種より生育と味が良くて評判になったが、肝心の名称を忘れたため男爵薯と呼ばれるようになった。」



「当時の日本でマイナーだったジャガイモの普及に尽力したのは、1883年 (明治16年) にイギリスに留学した際に西洋種を食べていたのが理由のようだ。」






インカのめざめ

登録年月日: 2002年12月19日
登録番号: ばれいしょ農林44号

でん粉価: 約18%
食感: シットリ系 ★★★☆☆ ホクホク系

肉質: 煮崩れしやすい






田吾作「インカのめざめは2002年 (平成14年) に品種登録されたジャガイモである。」



「南アメリカのアンデス地域の品種と北アメリカの品種を交配して生まれた品種で、味を重視して作った日本初の2倍体のジャガイモだ。」



「濃厚な味と滑らかな口当たりを持つなど食味は良いが、栽培が難しくて芋は小さく収穫量が少ないため一般的に出回ることはほとんどない。」



「形は楕円形、表皮は茶色、果肉は黄色、煮崩れしやすい。」



「病害虫抵抗性はジャガイモシストセンチュウに感受性、ウイルス病は弱、疫病は弱、青枯病は強、粉状そうか病は強、内部異常はほぼ無である。」





インカのひとみ

登録年月日: 2006年10月4日
登録番号: ばれいしょ農林58号

でん粉価: 約15~17%
食感: シットリ系 ★★☆☆☆ ホクホク系

肉質: 煮崩れしにくい






田吾作「インカのひとみは2006年 (平成18年) に品種登録されたジャガイモである。」



「インカのめざめの解放受粉で結実した種をまき、その中から優れたものを選抜して生まれた品種で、同じく2倍体でありながら収穫量が多い。」



「濃厚な味と滑らかな口当たりを持つなど食味は良いが、栽培が難しくて芋は小さく収穫量が少ないため一般的に出回ることはほとんどない。」



「形は楕円形、表皮は赤色と黄色の斑模様、果肉は黄色、煮崩れしにくい。」



「病害虫抵抗性はジャガイモシストセンチュウに感受性、疫病とYモザイク病は弱、そうか病と塊茎腐敗は中、中心空洞と烈開と二次生長は無、褐色心腐は微である。」





インカルージュ

登録年月日: 2009年
登録番号: 北海98号

でん粉価: 約18%
食感: シットリ系 ★★★★☆ ホクホク系

肉質: 煮崩れしやすい






田吾作「インカルージュは2009年 (平成21年) に品種登録されたジャガイモである。」



「インカのめざめの表皮が赤色に突然変異して生まれた品種で、同じような特徴を受け継いでおり、正式な名称は北海98号と呼ばれている。」



「濃厚な味と滑らかな口当たりを持つなど食味は良いが、栽培が難しくて芋は小さく収穫量が少ないため一般的に出回ることはほとんどない。」



「形は楕円形、表皮は赤色、果肉は黄色、煮崩れしやすい。」



「病害虫抵抗性はジャガイモシストセンチュウに感受性、疫病とYモザイク病は弱、そうか病はやや弱、二次生長と烈開と褐色心腐は無、中心空洞は微である。」










田吾作「以上が田吾作ファームで栽培中のジャガイモの品種 ⑦だ。」



「インカのめざめは味を重視して作ったジャガイモの革命児で、サイズは小さいが他の品種を圧倒するほどの食味の良さで人気がある。」



「インカのひとみはインカのめざめの子孫だけに似たような特徴を持ちつつ、見た目がグラウンドペチカのように斑模様なのが個性的だ。」



「インカルージュは同じくインカのめざめの子孫だけに似たような特徴を持ちつつ、日本では珍しい表皮が赤色のジャガイモなのが魅力的だ。」



「明日の記事ではジャガイモの栽培品種 ⑧を紹介する。」




















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