田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中の人参の苗の植え付けを紹介する。」
「人参は中央アジア原産でセリ科ニンジン属の植物である。」
「9月下旬に種まきをした人参は、発芽率がバラバラになってしまったが、数ヶ月がかりで何とか苗を植え付けるサイズまで育った。」
「人参は2種類の品種を栽培している。」
「品種名は新黒田五寸、本紅金時である。」
本紅金時
「人参 (夏まき) は7月中旬から8月中旬に種まきをして、10月下旬から2月中旬に収穫期を迎える。」
「日照条件は日当たりが良い環境が適している。」
「水やりは乾燥と多湿に弱いため、土の表面が乾いたら適度に水を与える。」
「肥料は本葉が約3~4枚になった2回目の間引きのときに追肥を施し、本葉が約5~6枚になった3回目の間引きのときに追肥を施して中耕と土寄せをする。」
「正式な名称はオタネニンジン (御種人蔘) で、16~17世紀頃にセリ人参が伝わったため、区別するために朝鮮人参と呼ばれるようになった。」
「原産地は中国の東北部にある遼東半島から朝鮮半島にかけての地域で、古くから日本では人参といえば朝鮮人参のことを言っていた。」
「朝鮮人参は生薬のひとつとして古くから利用されており、主要な薬用部位である根には様々な有用成分が含まれている。」
「民間療法では食欲不振、胃腸虚弱、嘔吐、下痢、病後の回復期、疲労回復、滋養強壮などに効果があると言われている。」
「土作りのベースにはサンアンドホープの花と野菜の土 プレミアム培養土を使った。」
「土壌殺菌剤は住友化学園芸の石原フロンサイド粉剤を使って殺菌と消毒をした。」
「土壌改良剤はサンアンドホープのバーミキュライトを使って保水性と排水性と保肥力を向上させた。」
「連作障害の対策はヤサキの連作障害ブロックW、朝日アグリアのハイパワーたい肥を使った。」
「土壌の酸度は朝日アグリアのハイパワー苦土石灰を使って弱酸性に調整した。」
「農薬は住友化学園芸のベニカXガード粒剤を使って害虫と病気の予防をした。」
「有機肥料はサンアンドホープのぼかし完熟有機100%肥料を施した。」
「化学肥料は朝日アグリアのカルシウム肥料、住友化学園芸のマイガーデンベジフルを施した。」
メネデール: メネデール
田吾作「苗は植え付け前にメネデールの100倍希釈液に約30分くらい浸漬した。」
「メネデールは植物の生長に欠かせない鉄分を2価鉄イオンの状態で含んでおり、発根を促進して元気な株に育ててくれる。」
「肥料や農薬ではないので毎日のように使用することができ、種まきや植え付けや挿し木や弱ったときの活力アップまで幅広く活躍する。」
「また水分や養分の吸収を高めたり、光合成を活発にする働きがあり、切り口に膜のようなものを作って保護すると同時に発根を促進する効果がある。」
「新黒田五寸は西洋種の人参で、発芽率が低くて何度も種まきをして育苗することになった。」
「本紅金時は東洋種の人参で、新黒田五寸と同様に発芽率が低かったが、間引きをして大きく育てた。」
「人参は発芽が難しい植物だが、それさえうまくいけばよく育つので、田吾作ファームでも間引きをして苗を植え付けた。」
「田吾作ファームの人参の栽培は続く……。」