田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のキャベツの苗の植え付けを紹介する。」
「キャベツは西ヨーロッパ原産でアブラナ科アブラナ属の植物である。」
「10月中旬に種まきをしたキャベツは、発芽率は高かったものの生育が遅かったので、他の秋冬野菜より遅れて苗を植え付けた。」
「キャベツは2種類の品種を栽培している。」
「品種名は冬藍、ルビーボールSPである。」
冬藍
田吾作「これはキャベツの栽培カレンダーだ。」
「キャベツ (秋まき) は10月上旬に種まきをして、11月中旬に苗を植え付け、4月下旬から5月中旬に収穫期を迎える。」
「日照条件は日当たりが良い環境が適している。」
「水やりは多湿に強くて乾燥に弱いため、土の表面が乾いたら十分にに水を与える。」
「肥料は年内の追肥は避け、春に新葉が出てきたら1回目の追肥を施し、結球が始まる頃に2回目の追肥を施す。」
田吾作「葉物野菜は葉が丸く結球するタイプと、葉が丸く結球しないタイプに分けられている。」
「結球野菜は生育が進んで外側の葉が立ち上がり、茎頂部に日光が当たりにくくなると結球が始まる。」
「これは葉や茎の伸長を促進するオーキシンという植物ホルモンの働きによるものだ。」
「葉に移動したオーキシンは、表側に日光が当たると裏側に移動して細胞を大きくするため、生育が早くなって内側に曲がる。」
「後からできた内側の葉も次々に巻いて球葉が形成され、外葉が周囲を包むような状態になって結球が完了する。」
「土作りのベースにはサンアンドホープの花と野菜の土 プレミアム培養土を使った。」
「土壌殺菌剤は住友化学園芸の石原フロンサイド粉剤を使って殺菌と消毒をした。」
「土壌改良剤はサンアンドホープのバーミキュライトを使って保水性と排水性と保肥力を向上させた。」
「連作障害の対策はヤサキの連作障害ブロックW、朝日アグリアのハイパワーたい肥を使った。」
「土壌の酸度は朝日アグリアのハイパワー苦土石灰を使って弱酸性に調整した。」
「農薬は住友化学園芸のベニカXガード粒剤を使って害虫と病気の予防をした。」
「有機肥料はサンアンドホープのぼかし完熟有機100%肥料を施した。」
「化学肥料は朝日アグリアのカルシウム肥料、アミノール化学研究所の微量要素8、住友化学園芸のマイガーデン植物全般用を施した。」
メネデール: メネデール
田吾作「苗は植え付け前にメネデールの100倍希釈液に約30分くらい浸漬した。」
「メネデールは植物の生長に欠かせない鉄分を2価鉄イオンの状態で含んでおり、発根を促進して元気な株に育ててくれる。」
「肥料や農薬ではないので毎日のように使用することができ、種まきや植え付けや挿し木や弱ったときの活力アップまで幅広く活躍する。」
「また水分や養分の吸収を高めたり、光合成を活発にする働きがあり、切り口に膜のようなものを作って保護すると同時に発根を促進する効果がある。」
「冬藍は一般的な緑キャベツで、発芽率は高かったものの生育が遅かったため、強風に耐えられるだけの丈夫な苗に育てた。」
「ルビーボールSPは赤キャベツで、冬藍と同様に発芽率が高くて生育が遅かったが、赤色に着色して苗を植え付けるサイズまで育った。」
「ベランダのプランターでキャベツを結球させるのは難しいが、何とか強風に負けずに育ってほしいと思っている。」
「田吾作ファームのキャベツの栽培は続く……。」