田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のワサビの苗の植え付けを紹介する。」
「ワサビは本わさびが日本原産でアブラナ科ワサビ属、ホースラディッシュが東ヨーロッパ原産でアブラナ科セイヨウワサビ属の植物である。」
「田吾作ファームは春から夏にかけて日照条件が悪くなるため、半日陰でも育つワサビを南側のベランダに設置した鉢で栽培することにした。」
「ワサビは3種類の品種を栽培している。」
「品種名は畑わさび、六方沢わさび、ホースラディッシュである。」
畑わさび
六方沢わさび
ホースラディッシュ
畑わさびの栽培カレンダー
田吾作「これは畑わさびの栽培カレンダーだ。」
「畑わさびは9月上旬から4月下旬に苗を植え付け、1月上旬から12月下旬に収穫期を迎える。」
「日照条件は半日陰の環境が適している。」
「水やりは多湿に強くて乾燥に弱いため、土の表面が乾いたら十分に水を与える。」
「肥料は3月上旬から5月下旬、9月上旬から10月下旬に追肥を施す。」
ホースラディッシュの栽培カレンダー
田吾作「これはホースラディッシュの栽培カレンダーだ。」
「ホースラディッシュは4月中旬から5月中旬に苗を植え付け、11月上旬から12月上旬に収穫期を迎える。」
「日照条件は半日陰の環境が適している。」
「水やりは多湿に強くて乾燥に弱いため、土の表面が乾いたら十分に水を与える。」
「肥料は苗の植え付けから約1週間後に追肥を施し、その後は約3～4週間に1回のペースで追肥を施して土寄せをする。」
本わさびとホースラディッシュ (西洋わさび)
田吾作「ワサビは主に日本原産の本わさびと、東ヨーロッパ原産のホースラディッシュ (西洋わさび) が使われている。」
「本わさびは香りが強くて刺激性は弱く、水で栽培されるものは水わさび、畑で栽培されるものは畑わさびと呼ばれている。」
「ホースラディッシュは香りは弱くて刺激性が強く、畑で栽培されて、別名では西洋わさびとも呼ばれている。」
「一般的にチューブ入りのワサビはホースラディッシュを緑色に着色したもので、本わさびは栽培の難易度が高いため少ししか含まれていない。」
「ただ本わさびとホースラディッシュの辛味成分は同じアリルイソチオシアネートなので、風味に若干の違いはあっても違和感なく使うことが可能だ。」
八幡化成: エコポット浅型 8号 ブラック
田吾作「これは八幡化成のエコポット浅型 8号 ブラックだ。」
「土作りのベースにはサンアンドホープの花と野菜の土 プレミアム培養土と水生植物の土を使った。」
「土壌殺菌剤は住友化学園芸の石原フロンサイド粉剤を使って殺菌と消毒をした。」
「土壌改良剤はサンアンドホープのバーミキュライトを使って保水性と排水性と保肥力を向上させた。」
「連作障害の対策はヤサキの連作障害ブロックW、朝日アグリアのハイパワーたい肥を使った。」
シンワ測定: 土壌酸度計A
田吾作「畑わさびの栽培に適した土壌の酸度は6.0～6.5pH、ホースラディッシュの栽培に適した土壌の酸度は5.5～6.5pHだ。」
「土壌の酸度は朝日アグリアのハイパワー苦土石灰を使って弱酸性に調整した。」
「農薬は住友化学園芸のベニカXガード粒剤を使って害虫と病気の予防をした。」
「有機肥料はサンアンドホープのぼかし完熟有機100%肥料を施した。」
「化学肥料は住友化学園芸のマイガーデンベジフルを施した。」
メネデール: メネデール
田吾作「苗は植え付け前にメネデールの100倍希釈液に約30分くらい浸漬した。」
「メネデールは植物の生長に欠かせない鉄分を2価鉄イオンの状態で含んでおり、発根を促進して元気な株に育ててくれる。」
「肥料や農薬ではないので毎日のように使用することができ、種まきや植え付けや挿し木や弱ったときの活力アップまで幅広く活躍する。」
「また水分や養分の吸収を高めたり、光合成を活発にする働きがあり、切り口に膜のようなものを作って保護すると同時に発根を促進する効果がある。」
田吾作「以上が田吾作ファームで栽培中のワサビの苗の植え付けだ。」
「畑わさびは本わさびと同じ品種で、土耕栽培の場合は根があまり肥大しないが、葉と茎に刺激性があるのでハーブの感覚で栽培することにした。」
「六方沢わさびは土耕栽培でも根が肥大する品種で、一般的な畑わさびと生育を比較しながら栽培しようと思った。」
「ホースラディッシュはチューブ入りのワサビの原材料になっている品種で、北海道では野生化するくらい繁殖力が強いので収穫するのが楽しみだ。」
「田吾作ファームのワサビの栽培は続く……。」
