田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のヤーコンの品種を紹介する。」
「ヤーコンは南アメリカ原産でキク科スマランサス属の植物である。」
「アンデス山脈の一帯では、現地の先住民によってジャガイモとともに栽培されてきた。」
「地下の芋の部分はデンプン質ではないためホクホクしておらず、フラクトオリゴ糖を大量に蓄積しているため甘味がある。」
「食感は梨のようにシャキシャキしていて、加熱すると山芋に似た食感になる。」
ヤーコンの特徴
田吾作「ヤーコンは1970年代に何故か北朝鮮を経由して日本に伝わったが、サツマイモのような見た目で果物の一種であるため普及しなかった。」
「その後1985年にニュージーランドから輸入されたが、この苗はペルーから無断で持ち出されたものが原種だと言われている。」
「このように日本では長らく埋もれた存在だったヤーコンは、近年になってダイエット効果のある健康的な芋として注目されるようになってきた。」
「ヤーコンにはフラクトオリゴ糖や食物繊維やミネラルやポリフェノールなどが豊富に含まれていることが研究によって判明している。」
「こうしてヤーコンは日本人の嗜好に合うように品種改良されるようになった。」
田吾作「ヤーコンはこれまで栽培されてきた様々な植物の中で、最も多くのフラクトオリゴ糖を含んでいると言われている。」
「そのためヤーコンを食べることによって便秘解消、ダイエット効果、美肌効果、高血圧の改善、糖尿病の予防などの効能があるとされている。」
「これらの特徴を活かすにはサラダで食べるのが適していると言えるだろう。」
「またヤーコンの葉を乾燥させて、お茶にしたヤーコン茶も血糖値を下げる効能があると言われている。」
「このようにヤーコンは健康食品として非常に優秀なため、日本では生産量は少ないが、地方では村おこしとして特産化が進んでいる。」
田吾作「アンデスの雪は2003年に品種登録されたヤーコンである。」
「塊根の長さは約21cm、重さは約25.8g、表皮は白色、果肉は白色だ。」
「フラクトオリゴ糖の含有量がやや多く、芋の裂開が少なくて外観が良い。」
「収穫量が多くて貯蔵性が優れ、追熟させると甘味が増し、冷涼地での栽培に適している。」
「病害虫抵抗性は特にないので、栽培期間中に農薬を散布して防除する必要がある。」
田吾作「サラダオカメは2003年に品種登録されたヤーコンである。」
「塊根の長さは約22.9cm、重さは約23.5g、果皮はオレンジ色、果肉はオレンジ色だ。」
「フラクトオリゴ糖の含有量が多く、甘味が強くて食味が優れている。」
「収穫量が多くて貯蔵性が優れ、追熟させると甘味が増し、冷涼地での栽培に適している。」
「病害虫抵抗性は特にないので、栽培期間中に農薬を散布して防除する必要がある。」
田吾作「このようにヤーコンは日本人の嗜好に合うように品種改良が進んでいるところだ。」
「近年では家庭菜園でも人気が出ているので、甘味と肥大性と収穫量が向上すれば流行する要素を持っていると言えるだろう。」
「ヤーコンは気象災害の影響を受けにくい地下にできる芋のため、裂開が少なければ21世紀に最も適した野菜や果物として扱われるはずだ。」
「現段階のヤーコンでもサラダにすると甘くておいしいので、スーパーやフリマサイトなどで見つけたら食べてみるのがいいだろう。」
「皆さんも家庭菜園でヤーコンを栽培しては如何だろうか?」