田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のトウガンの種まきを紹介する。」
「トウガンは東南アジア原産でウリ科トウガン属の植物である。」
「種子には発芽に適した日照や温度や空気や水分などの条件があるので、事前に植物の性質を調べて育苗することが大切だ。」
「トウガンは2種類の品種を栽培している。」
「品種名は大丸冬瓜、スブイである。」
スブイ
「トウガンは3月中旬から4月中旬に種まきをして、4月中旬から5月中旬に苗を植え付け、8月中旬から9月下旬に収穫期を迎える。」
「日照条件は日当たりが良い環境が適している。」
「水やりは乾燥に強くて多湿に弱いため、土の表面が乾いたら控えめに水を与える。」
「肥料は苗の植え付け後から約2週間の頃に1回目の追肥を施し、果実の肥大期に入った頃に2回目の追肥を施す。」
田吾作「種子の発芽には日照や温度や空気や水分などの条件が必要で、更に発芽させる育苗床や畑の土壌環境が密接に関係してくる。」
「温度は夏野菜の場合は高温でないと発芽しないが、冬野菜の場合は低温でも発芽するので種類によって発芽適温は違っている。」
「発芽させるには深さと水はけが重要で、空気中の酸素が必要になるため、種子をまく深さと土の種類と水やり量は酸素濃度を大きく左右する。」
「水分を吸収することで生育が始まって幼根が伸び幼芽が伸び出すので、固い土壌の場合は事前によく耕しておく必要がある。」
「以前は種子の浸漬処理は種皮の固い種類を発芽させるための裏技だったが、現在は種苗会社の種子加工や管理技術が向上しているので非推奨だ。」
「トウガンは嫌光性種子なので、種子の約2~3倍の深さに植え付けて覆土する必要がある。」
田吾作「これはDAIMの種まきハウスだ。」
「種子の発芽に最適なアンダートレイ付きの育苗ポットで、付属の透明カバーを使えば風や乾燥や寒さなどからしっかり守ってくれる。」
「アンダートレイには水が溜まる構造になっているので、植物の性質に合わせて水分管理がしやすく、室内を汚さずに生育を観察することができる。」
「種まきポットは植物の根が根巻きしにくい形状になっているため、苗の植え付け後はすくすく育つようになる。」
「6.5cmのポリポットを種まきポット1枚につき9個、合計で18個ほど設置することが可能だ。」
田吾作「これはGreenSindoorの植物育成ライト 400Wだ。」
「225個のハイパワーLEDが実装されていて太陽光のように照射することができる。」
「植物の生育に必要な赤色と青色の光を含んでおり、約450~660nmのスペクトルで全ての生長過程に対応している。」
「大型でアルミニウム製の背面カバーが熱を放散するため、ファンを設置しなくても使うことができる。」
「静音設計で重量は軽く、コンセントに別売のスイッチを付ければ電源のオンとオフを切り替えられるようになる。」
メネデール: メネデール
「メネデールは植物の生長に欠かせない鉄分を2価鉄イオンの状態で含んでおり、発根を促進して元気な株に育ててくれる。」
「肥料や農薬ではないので毎日のように使用することができ、種まきや植え付けや挿し木や弱ったときの活力アップまで幅広く活躍する。」
「また水分や養分の吸収を高めたり、光合成を活発にする働きがあり、切り口に膜のようなものを作って保護すると同時に発根を促進する効果がある。」
「ジベレリンは植物ホルモンで、植物の生長を促進させる効果があり、生育促進や開花促進や果実肥大などを目的に使用されている。」
「開花に低温処理や長日処理を必要とする場合は、春化処理が代行されて花芽形成や開花促進の効果が認められている。」
「種子にジベレリン処理をすると、発芽促進や休眠打破の促進をして発芽率を向上させる効果がある。」
「希釈倍率は住友化学園芸のジベレリンの希釈方法を参考にして計算するのが便利だ。」
「トウガンは日本本土原産の大丸冬瓜は発芽したが、沖縄原産のスブイは発芽していない。」
「やはり温暖な気候の品種は発芽適温が高く、日本本土では発芽に時間がかかるようだ。」
「念のため再び種を植えて、サーモスタットでヒートマットの温度を上げようと思っている。」
「田吾作ファームのトウガンの栽培は続く……。」