「ネギは中国西部から中央アジアが原産でヒガンバナ科ネギ属の植物である。」
「中国では紀元前200年頃にはすでに栽培されており、日本には奈良時代に伝わって古くから薬味として親しまれてきた。」
「ヨーロッパには16世紀に伝わったが、一般的に西洋ネギと呼ばれるリーキが好まれていたため普及することはなかった。」
「リーキは同じヒガンバナ科ネギ属で、刺激が弱くて芳香があり、葉は固くて平らに潰れている。」
「一般的に関東地方では千住ネギ系、関西地方では青ネギ系が好まれる傾向がある。」
「加賀ネギは寒い地域、千住ネギは関東地方、九条ネギは西日本、赤ネギは茨城県の一部で栽培されている。」
「千住ネギは一般的に長ネギと呼ばれていて、葉鞘を土寄せして軟白栽培したもので丈は長い。」
「葉ネギは緑色の部分が多く、葉が柔らかくて土寄せをしないで栽培する。」
「日当たりが良い土手や道端に生える野草で、万能ネギやニラによく似た見た目と味をしている。」
「春の代表的な山菜のひとつで、昔の日本ではよく食べられており、古事記や万葉集にも記述が見られる。」
「古来から薬草としても使われていて、滋養強壮に役立つと言われている。」
「ちなみに花言葉は何故か『タフなあなたのことが好き』である。」
田吾作「九条葉ねぎは京都原産の葉ネギである。」
「生育旺盛で耐暑性があるため栽培しやすい。」
「葉と葉鞘が細くて、柔らかく香りが良いので薬味として利用されている。」
田吾作「九条太ねぎは京都原産の太ネギである。」
「草丈は約60cmで、葉は柔らかくて品質が良い。」
「味噌汁、うどん、蕎麦などの薬味として利用されている。」
「元々関東地方には青ネギ、関西地方には白ネギが存在しておらず、近代になって物流が整ってから流通するようになった。」
「これは温度と日照条件によって栽培の難易度が違うためであり、昔からの食文化がネギの好みに表れている興味深い事例だと言えるだろう。」
「ちなみにスーパーの袋から長ネギがびょーんと飛び出ている光景は、個人的にキュン死するくらい好きなのを告白させていただく。」
「皆さんも家庭菜園でネギを栽培しては如何だろうか?」