田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のブドウの品種を紹介する。」



「ブドウは中近東原産でブドウ科ブドウ属の植物である。」



「紀元前3000年頃にはすでに栽培されており、主にヨーロッパ系がワインの醸造に用いられた。」



「そして大航海時代にヨーロッパ人が世界中に植民するようになると、移民たちは故郷の味を求めて各地でブドウを栽培するようになった。」



「ただ北アメリカ大陸では病害によって、ヨーロッパ系の栽培は困難を極めた。」










田吾作「ブドウの品種は大きく分けて、ワイン向けのヨーロッパ系、耐病性の高いアメリカ系、このふたつの交雑種がある。」



「ヨーロッパ系は風味が良くて生食やワインなどに適しているが、病害に弱いため品種改良によって弱点を克服することが試みられた。」



「その一方でアメリカ系は病害には強いが、独特の風味があるためワインには向かなかった。」



「そこでヨーロッパ系とアメリカ系の交雑が繰り返されてたくさんの品種が生まれた。」



「ただ交雑種はどうしてもワインには向かなかったため、ヨーロッパ系は台木としてアメリカ系を接ぎ木することで弱点を克服した。」










田吾作「日本では長らく巨峰とデラウェアがブドウの二大品種として食べられてきた。」



「巨峰はヨーロッパ系とアメリカ系の交雑種で、大粒で高い糖度でジューシーな味わいが特徴だ。」



「デラウェアはアメリカが原産の自然交雑種で、小粒で皮が薄く濃厚な味わいが特徴だ。」



「そして近年話題になっているシャインマスカットは、ヨーロッパ系とアメリカ系を交雑させて誕生した。」



「シャインマスカットは大粒で黄緑色の楕円形であり、糖度が高くて皮が薄く香りが非常に良い。」





紅三尺ぶどう





田吾作「紅三尺ぶどうは紫紅色の果実をしたブドウである。」



「果実は約8~10g、果房は約2kg、長さは約60cmにも達する円錐形大房の品種だ。」



「糖度は約21度になるほど甘味が強いが、酸味もやや強いため大きさとブドウ本来の風味を持ち合わせている。」





白三尺ぶどう





田吾作「白三尺ぶどうは黄緑色の果実をしたブドウである。」



「果房は約3~5kg、長さは約60cmにも達する円錐形大房の品種だ。」



「世界にある3000種類のブドウの中で最も大きいと言われている。」





黒三尺ぶどう





田吾作「黒三尺ぶどうは紫赤色の果実をしたブドウである。」



「果房は約1.5kg、長さは約50cmにも達する円錐形大房の品種だ。」



「糖度は約19~20度になるほど甘味が強くて酸味は少なく、香りはあまりないが肉質がシャキッと締まっている。」










田吾作「このようにブドウはヨーロッパ系が病害に弱かったため、品種改良が盛んになって非常に複雑な系統が生み出された。」



「ブドウの品種の多さを知れば、ワインにソムリエがいる理由が理解しやすいかもしれない。」



「日本人が米の品種にこだわりがあるように、西洋人はブドウの品種にこだわりがあるのだ。」



「日頃は第三のビールを飲む人たちも、たまには奮発してワインを飲むのも良いだろう。」



「皆さんも家庭菜園でブドウを栽培しては如何だろうか?」



















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