田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のサツマイモの品種 ①を紹介する。」
「サツマイモは中央アメリカ原産でヒルガオ科サツマイモ属の植物である。」
「野生種はメキシコ周辺に自生しており、そこから温暖な南アメリカ大陸に伝わったものと思われる。」
「一般的にはクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見した後に、西洋ルートで世界各地に広まっていった。」
「ただニュージーランドには10世紀頃にすでに伝わっており、古代ポリネシア人が東洋ルートでサツマイモを持ち帰った可能性がある。」
戦時中のポスター
「そのような経緯から1937年に支那事変が勃発すると、人々は戦地に食料を送るため、米にジャガイモやサツマイモを混ぜて食べるようになった。」
「1941年に大東亜戦争が勃発すると、米を入手しにくくなったこともあり、ジャガイモやサツマイモは主食として食べられるようになった。」
「そして戦局が悪化してくると、人々はわずかな米、ジャガイモの欠片、サツマイモのツル、大根の葉などの野菜屑を煮込んだ雑炊を食べた。」
「戦後は更に食料事情が悪化したため、お年寄りは飽きるほど食べたサツマイモを好まないことが多い。」
「加熱したときの糖度は約30度、表皮は濃い赤色、果肉は黄色、食感はホクホクしている。」
「関東859と黄金千貫を交配して、その中から優れたものを選抜して生まれた品種だ。」
「関東地方で一般的な品種で、昔ながらの焼き芋の食感が味わえる。」
「耐病性は特にないので、農薬を散布して防除する必要がある。」
「耐病性はサツマイモネコブセンチュウに抵抗性、立枯病の抵抗性が高系14号より優れている。」
「紅あずまはスーパーでよく見かける品種で、ホクホクした食感は昔のサツマイモを感じさせてくれる。」
「紅はるかは非常に甘い品種として話題になり、現在ではスーパーでもよく見かけるようになった。」
「昨年度までは安納芋も栽培していたが、プランターに空きがなくなったので今年度は除外した。」
「明日の記事ではサツマイモの栽培品種 ②を紹介する。」