久しぶりに香月泰男の画文集をみました~。
香月泰男 は、生前私の通っていた高校の美術の教師でした。
私が通っていた頃は、教職も辞めもちろん亡くなられていましたが。
高校の頃クラブ活動で通った美術部の顧問の先生は、香月泰男 のお弟子さん?みたいなのだったらしく、
よく香月泰男の生前の話をされていたので、香月泰男は身近に感じます。
生まれ故郷は同じ市ですし。
上の本の中ににある・・香月泰男の書いた文章です。
「芸術とは自分を発見していく過程であると思う。
私が洋画を志してながら東洋画に傾倒していったのも
東洋人である自分の発見。
日本人である自分の発見のゆえだろうと思う。
方法として私は油絵を選んだ。
しかし、ヨーロッパ絵画の単に皮相のものとしてだけでなく
根底を捕えようと試みた時、
私はそこにあまりにも大きな伝統の重みを見て、
絶望せざるをえなかった。
日本に生まれ育った私に、
西洋的な絵画が描けるわけがないことを知らされたのである。
日本人にとって、いかなる絵画を描くことが可能であるか、というのが
そのころから私の絵描きとしての生命を賭けて追及しつづけた命題である。
結局、一言でいってしまえば、私が発見したことは、
日本の絵画の伝統の中でしか仕事をできないというごく単純なことだった。
いい換えれば、
油絵具で東洋画のもつ精神を追求していくということになろうか。」
