we 先週放映されていたビデオ「美の巨人達」をまた見た。だって、私の大好きな画家イギリスの画家「ウィリアム・ホガース」が紹介されていたから!!!!


私はこの画家の肖像画がとてもいきいきとしていて、色使いもとてもきれいで、とにかく大好きなんだけど、風刺画シリーズも好きだ。

今回紹介されていたのは、「当世代の結婚事情」(油絵)の風刺画シリーズ数点。

お金に困っている伯爵の息子と裕福な商家の娘との政略結婚。お互いの浮気の果て、夫は妻の浮気相手に返り討ちで殺され、妻は自殺、そして残された赤ん坊は父親の性病に感染していた・・・。という内容。


ホガースの怒りが聞こえてきそうだ。


ゴヤの風刺画?も好き。どこまでも冷徹で残酷で、恐ろしさも感じるけど。その意味が分かるから。


ゴヤの言葉「人間がいかに残酷な生き物であるか、バカな事はやめろと言い残す為に私は描く」


私も、同じように風刺画を描くことがあった。


毎日、テレビ、新聞に流れてくる信じられないニュース。

オウム事件、少女の売春、普通の大人の少女買春、子供の誘拐殺人、理由もない殺人、小学生、幼稚園児への性的暴行、実の親、愛人からの幼児のリンチ殺人。性は乱れに乱れ、夫も妻も不倫し放題、サラ金、そんな家庭で子供がきちんと育つ訳ないやろ!


「なんて世の中だ!日本は戦争もない平和なのに、腐りきっとる!ばかやろう!目を覚ませ!」


怒りにまかせた描いた鉛筆でざ~っと描いた何枚もの絵はとてつもなく感情的で、絶対人には見せられない。

でも、捨てられない。

なんというか、雑に描いてある自分自身の絵なんだけど、すごい「エネルギー」が入っていて、今、自分が見ても圧倒されるから。

絵というよりも、その絵に描いた紙は、感情のかたまりという感じ。


風刺画は女には無理だと思う。男でないと。感情が勝ち、冷静になれないから。


細木数子が言ってたっけ「男は理性で考え、女は子宮で考える。」


ちょっと違うけど、ちょっと当たってる。