今年は夏野菜を今までと全く違うやり方で育ててみた。
枝を支柱に括る方法。
道法正徳さんの野菜の垂直仕立て。
枝を縛るだけで植物ホルモンを自然な形で活性化させる。
実に簡単明快シンプル。
今までの自然農法は土のこと中心。
土作りをいかにうまくするか、微生物を繁殖させるか。
しかし、野菜を作るのだから野菜が主人公。
なんで、野菜本体のことはそっちのけで土、土、土、なんだろう。
土を食べるわけじゃないのに。
そう思って道法さんの門を叩いた。
この、野菜の体の仕組みをうまく使えば、どんな土だろうが育つ力が強い。
夏の最中に、余ったトマトの苗。
急ぎで畝も立てず、耕しもせず、マルチも張らず、油粕も腐葉土もまったくなし。
固い赤土の、畑でもないところにただ、穴を掘って植えた。
やがて弱弱しく、ひょろひょろとした枝が。
伸びて縛り、伸びては縛りしているうちに幹はしっかり、葉は艶々に。
秋が終わるころには丸々としたトマトが実った。
実ること自体、時季外れ。
このまま赤くなってくれるかなと思っていたら、急な寒波。
凄い強風でアラレ混じり。
天気が回復して見に行くと、支柱は傾き、トマトの実はいくつか転がっていた。
赤くなりかけのゴロンとした立派なトマト。
残念。
でも、まだゴロゴロ生ってているから、これからが楽しみ。
もうやがて冬至を迎えるのに露地でトマト。
こんな育ち方したことない。
やはり垂直仕立てで活性化した植物ホルモンのおかげ。
面白い植物の育て方。
体の力を無理なく無駄なく働かせるだけ。
これからちょっと本格的に取り組んでみよう。
ワクワクドキドキ。