先週の金曜日、郡山からの帰りに埼玉県春日部に寄ってきました。
目的はもちろん！、このブログでもお伝えした『第１回日本で一番大切にしたい会社』を受賞された、「おづつみ園」の尾堤宏社長にお会いするためです。
４代目の尾堤社長とは前職時代から、なんと２４年に渡るお付き合いになります。
不義理ばかりの私に尾堤社長と奥様の真理子さんは、いっつも温かいおもてなしをしていただけて、本当に感謝です。
今回の受賞の理由、おづつみ園様の素晴らしさは、
・春日部市内シエア４０％以上！（通常３０％を越えると驚異的といわれます）
・過去５年間の平均経常利益率９％（社長によると以前は１４％だったから決して満足はしていないと…）
・自己資本比率９２％
・無借金経営（借金しても２年で返済を徹底）
・過去５年間の離職率０％（企業平均は１２％と言われてます）
・顧客リピート率９３％
・毎月第４金曜日２割引をなんと３０年以上継続
・自社茶園での茶摘体験教室３０年以上継続（採算はまったく度外視！）
・総労働時間に占める従業員教育時間５％
・創業１００年を越える継続力！
…などなど枚挙に暇がないのですが、詳細は６月１日発刊された「商業界７月号」を是非ご覧ください！
ここでは私が２３年という歴史の中で痛烈に実感している、おづつみ園様が繁盛を続けられる根本をお伝えさせていただきます。
それは…
創業以来、現４代目の尾堤宏社長の代に至るまで、決してぶれることのない「御茶屋としての強い使命感、地域春日部への愛」
ではないかと思います。
『精神誠意の心』
『財産であるお客様＝春日部という地域社会を何よりも大事に、心のつながりへの貢献に全力投球』
そうした姿はご両親である会長とお母様の後ろ姿をみながら自然と身につかれたこと。
その上で、今のご自分にできることを、心の中では必死で模索しながらも、表面では、ちょっとひょうきん風に明るく邁進されてます。
社長ご自身の真摯な姿勢もさることながら、私は奥様 真理子さんの何事にも動じず、いつも笑顔で凛とされた存在がとても大きいと思っています。
ね！結婚２０年を越えるご夫婦とは思えない素敵さでしょ？！
家業的経営の根本は、「夫婦、家族の信頼＝従業員同志も家族的信頼で結ばれていること」を本当に実践されています。
こうした「おづつみ園」様の素晴らしさは…
■経営トップが何よりも誰よりも率先垂範する全力投球！
■トップ自身の「素直・前向き・勉強好き」という姿勢
■一方で、しっかりとご自分の考え、方針は決してぶれずにゆずらない頑固さも併せ持つバランス感覚
■社長自身、自由が何よりも好き！だから、「やりたい人がやりたいことをやって、それが仕事になっているような会社にしたい」と本音で考え、行動！実践！
こうした姿勢は現場を見れば、一目瞭然！
今回、お伺いした時のなんといってものサプライズは…
最後にお伺いした西口店の入り口に上記の手づくりのメッセージ！
これは従業員の別所さんという方が社長から、その日に私がお伺いすることを聞いて、自発的に作成してくださったそうです。
以前は名古屋に住んでいらっしゃったという別所さん！、何か必要必然の出会いを感じさせていただきました。
こんな未熟で不義理な私に…本当にありがとうございました！
稲盛塾長がおっしゃるように、「これからは何よりも企業のフィロソフィーが大事、そしてもっと大事なのは、それを従業員全員と共有していること！」
前日、盛和塾福島塾開塾式で塾長がそうおっしゃっていたことが、そのまま、それ以上に徹底されていて、本当に感激しました。
おづつみ園様のフィロソフィーは、「私たちは決して、お茶というモノを売っているのではなく、『お茶を通して日本人としてのお茶の間の団欒、心を未来に遺し続けたい！』」。
一方で、尾堤社長は、すでに３年先のさらなるブランディングのための具体的ビジョンも描かれ、行動されてました。
「自らが進む道、未来をワクワクと描きながら、そのための今、目先をド真剣に！全力で！」
私も原点を大事にこれからも頑張ります！
と…とっても感激した１日でした。
最後に、そんなまじめ一辺倒に見える尾堤社長の茶目っ気たっぷりのお土産の画像です！
もちろん、「日本で一番大切にしたい会社」委員会の審査委員長、坂本先生のお墨付きです！
思わず、いつもの茶目っ気たっぷりの尾堤社長の笑顔が目に浮かびました！
本当に出会いに感謝です！
タガワ・コンサルティング オフィス
代表 経営コンサルタント
田川 由美子