フリーランスカメラマンとして独立してから、自分に課している習慣があります。
それは「撮影前夜、必ず機材を一つ残らず並べて確認する」ことです。
地味な作業ですが、これでトラブルを9割防げていると実感しています。
 

スタジオ勤務時代は、機材は会社のものでしたし、万が一忘れ物があってもスタッフに助けてもらえました。
でも独立した今、すべて自分の責任です。撮影現場で「バッテリーがない」「レンズを忘れた」なんてことが起きたら、
クライアントの信頼を一瞬で失ってしまいます。
 

私の確認方法はシンプルです。撮影内容に応じた機材リストを作り、実際に床やテーブルに並べていく。
カメラボディ、レンズ、ストロボ、予備バッテリー、メモリーカード、三脚、レフ板。
一つひとつ手に取り、動作確認もします。バッテリーは満充電か、レンズに曇りはないか、ストロボは正常に発光するか。
 

この作業をしていると、不思議と撮影のイメージも湧いてくるんです。
「このレンズでこう撮ろう」「光はこう当てよう」と、頭の中でシミュレーションができる。
確認作業が、同時に撮影の準備運動にもなっているわけです。
 

プロとして現場に立つ以上、トラブルは許されません。地道な習慣ですが被写体の本質を捉える表現を追求するためにも、
まず基本を徹底する。それが私のスタイルです。