ワンダフルローズ③ | 南青山「爪飾工房」田賀美鈴のブログ ネイルアートレッスン&出張セミナー情報

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さて、頑張って練習しなきゃ~~!と思いつつ、なんか「バラを描く」というモードにならなかった私。


気分屋ですからねえ・・・・。





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でも、なんで、バラが苦手なんだろう~~。


植物園で見るのは大好きなんだけどなあ~~。


なんていっても、きれいだし・・・・。


でも絵に描くのは苦手なんだよな~~~。




そんな風に悩んでいたある日。


きっかけは突然、目の前に現れました。




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それは、表参道のエスカレーターで、私の前に立っていた女性の服装にふと目をとめたとき。




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女性は20代半ばくらいでしょうか。


デニムの上に、ピンクのふんわりしたトップ。


それには、小さなバラの花が一面にプリントされていました。




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よくある柄なんでしょうけれど、女性はその上にざっくりした感じの紺色のショールを羽織っていました。



それを見たとき。



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・・・・って思ったんですね。




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そしてそこで気が付きました。




私、バラを「可愛い」って思ったことがなかったかも。




ああ、そうか!




私が描きたかったのは、「きれいなバラ」でなくて、「可愛いバラ」だったんだ!





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目からうろこな感じでした。



一つのものを、「きれいに描こうとする」のと、「可愛く描こうとする」のとでは、配色、描き方、配置、組み合わせが全然違うんです。





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長年の思い込みって、本当にすごい・・・・。アートの幅を知らないうちに狭めているんですからね。



そこで、作ってみたデザイン。





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深めのフレンチにバラを配置して、その上にレースを描いたら、あの時の表参道で見た組み合わせに近いイメージになりました。


「可愛いバラ」には、ハンドペイントの細かいディテールは必要なかったのでした。なので、カルジェルだけでバラを作ってみました。




小さい柄「可愛いバラ」はこちら↓

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一つ描き方を確立すると、そのバラからまた「きれい」「クール」「ゴージャス」など様々なバラが生まれてきます。


大きい柄「きれいなバラ」はこちら↓
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まだまだ改良の余地ありですが、やっとスランプを脱出できました。



それからしばらくして。



かのお客様が再度ご来店。



参加されるイベントでお召しになる衣装がモノトーンということで、もう一度、バラとレースのオーダーをいただきました。





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今回のほうがお互いが持っているイメージに近かったと思います。




悩んでも、答えが見つからないことって、たくさんあります。


でも、「悩む」というのは「考えてる」ってことだと思うんです。


考えている間は、自分の意識が外に向けて広がっている。



海の中に網を投げるみたいに。


「何か参考になるものはないかな」という風に。



そうすると、「それ」が目の前を通り過ぎたら、必ずキャッチできるんですね。




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ほら、これだよ!


って。



だから私は大いに悩みますし、それで自分のレパートリーをちょっとずつ増やしてきました。


バラは、このお話でご紹介したほかにもレパートリーがありますが、ご興味のある方は是非講習でお尋ねくださいね。



ちなみに、このお話ですが、ついこの間のことなんですよ。


お客様への施術で再度バラ&レースを描かせていただいたのが、今月の4日でしたからね。