先端農業推進拠点 AOI-PARC が完成しました
沼津市にある東海大学旧施設を活用した、先端農業推進拠点の整備が終わり、8月3日AOIPARCと名付けられた研究施設の開所式が行われました。
本県では健康長寿に貢献する「農・食・健」連携による新しい産業の振興を目指すアグリ・オープンイノベーションプロジェクト、通称「AOIプロジェクト」を進めており、その拠点となる施設AOIPARCが完成したことになります。
今後拠点を活用した農業の飛躍的な生産向上のための技術開発や、関連産業のビジネス展開を促進し、農業および関連産業生産額の向上につなげていきます。
先端農業推進拠点の整備は、沼津市から無償借受した東海大学旧開発工学部4号館を改修し①次世代栽培(革新的栽培法)研究室②研究開発を行う企業等への貸し出し用研究室③打ち合わせやセミナー等開催可能な会議室④施設管理、入居者支援等を行うための執務室がつくられました。
また、拠点において農作物の栽培や育種等に関する革新的な技術開発を行うため、県農林技術研究所次世代栽培システム科を設置し、併せて慶応義塾大学、理化学研究所等の研究機構を拠点内へ組織設置を進めます。
さらに拠点内に整備する貸し出し用研究室等を活用し、農業の生産性革新につながる栽培技術や栽培装置、品種開発等の研究開発を実施する民間事業者十二社を選定しました。
予算は国の地方創生拠点整備交付金4億2400万円。管理運営は県直営で7700万円。また、オープンイノベーションフォーラムを立ち上げ、旧4号館の改修には2億8200万円の巨費が投じられます。
農芸品の栽培技術開発・継承、次世代栽培システム開発等の先端農業の推進が期待されます。