沼川新放水路の工事が大きく進展しています | 静岡県議会議員(沼津市)多家一彦のオフィシャルブログ

沼川新放水路の工事が大きく進展しています

 平成24年、「国の100ミリ安心プラン」に事業採択された沼川新放水路事業は、5年を経過し大きく進展しています。

 

国道1号下流部分は、凸版印刷の工場用地他、98%の用地補償が終わり、測量・設計、一部工事着手になりました。上流部の鳥谷地区、柳沢地区の用地取得についても順調に地元との交渉が進み、今月中旬には鳥谷・柳沢両地区とも集団調印契約を行うことになりました。

 

沼川新放水路計画は、戦前から今日に至るまで、昭和第一放水路・第二放水路・新中川の3本の放水路で愛鷹山南麓の雨水を駿河湾に放流し、流域の治水安全度の向上を計ってきましたが、大塚・三本松の間に高橋川の放水路を抜くことで、抜本的な治水事業の完成を目指し、沼津市西北部の悲願の事業でもありました。

  

沼川は河川延長14・1キロ。流域面積約210平方キロの1級河川です。河床勾配は1000分の1から、4000分の一と非常に緩い勾配であるため、大雨が降った際、洪水がスムースに流下できず、多年にわたり大きな浸水被害が繰り返されました。

 

沼川新放水路は、浸水常襲地帯だけでなく、沼川流域全体の治水安全度の向上に寄与するものであり、沼川新放水路の早期完成に向けて、地域一体となって事業進捗を進めていかなければなりません。

 

総事業費250億円で、ボックスカルバート方式の工法が採択されています。延長は23キロメートル、事業期間は平成44年度までの20年間が予定です。事業費規模で既に3分の1の用地確保のための予算が費やされました。

 

一日も早い完成を目指し、凸版印刷跡地の土留め工が新たに始まりました。沼津土木事務所には、「沼川新放水路整備課」が新設されました。沼津市西北部の明るい未来「安心・安全」な治水対策の実現に向けて一刻の猶予もありません。