静岡茶愛飲促進条例がスタートです
昨年12月に施行の静岡茶愛飲促進条例に基づき、県教育委員会は4月から県内全公立小中学校に、茶を飲む環境を整える方針を固めました。日本一の茶生産地であることへの理解を深める狙いで、茶に関する食育も推進します。
静岡県は茶の産出額で全国の三分の一、荒茶生産量では四分の一を誇ります。しかし、消費が伸び悩み、日本一の茶業界は、低迷した状態が何年か続いています。そこで消費を伸ばす手段として、小中学生にお茶を提供する試みです。
全県の小中学校のうち茶を給食等で扱わない学校、500校程度を選び、6月の食育月間や11月24日の「和食の日」など食育につながる機会に絡めて、茶を飲むことを想定しています。概ね、県内の小中学生は約300万人、煎茶一人当たり使用料3,3グラム。グラム300円程度の茶で、約1トンが使用されます。1日、300万円の計算です。
茶の入れ方講座や茶摘み体験、製茶工場の見学、茶栽培といった、体験活動も行い、食育研修の開催なども考えられています。この4月に、愛飲促進条例に基づき、県民会議を設置・開催し、小中学校において、児童生徒が静岡茶を飲む機会及び、食育を確保することにより、児童生徒の静岡茶への愛飲を促す考えです。しかし、給食には牛乳の飲用が義務付けられています。茶と牛乳をどんな方針で、提供するかまだまだ様々な問題が提起されると思います。
茶所静岡・茶の都、牛乳と同様、健康飲料として、広く普及に努めていかなければなりません。