菜の花も咲き始め
月に3度、1回2時間強の陶芸教室へ通いだしてからというもの、手びねりの練習をしています。ほんの少し慣れてきたようにも感じていますが、時間が迫って来ると、慌てて作って残念な結果になることも。
欲を言えば、教室でもう1時間欲しい。
昨年に和歌山県の先輩から梅干しを頂きました。そのお礼の品というか、要は押しつけですね(笑) 卓上梅干し入れを自宅の手ろくろで作ってプレゼントしました。
ちょっと蓋のつまみか小さくて、男性の手では摘まみにくいかも。こうして出来上がってみると良い点、悪い点が見えてくるんだけど。
早速お礼の電話を頂きましたが、実際に役立つと良いんですが。
(写真、歪んでます)
梅干し入れに「うめ」って書くセンスってどう、・・・野暮ったい
水漏れのチェックをしただけなので分からないけれど、梅干しが入るのは多分、大粒で10粒ちょっとというところです。食卓に置きっぱなしにしたとしても邪魔にならない大きさにしました。
その直前、
練習を兼ねて自宅用にも梅干し入れを成形して同じ窯で焼きました。
梅干しをタッパ-やカメなどでまとめて保管すると、出すのを忘れたり、出すのが面倒だったりで、ついつい食べる機会を失います。
せっかく頂いた甘味を加えていない私好みの梅干しなので、我が家にも卓上のそれがあれば便利かなと・・・
(この風合い好きです)
これちょっと小さくて、5粒でほぼ一杯の大きさ。
(梅干しを口にする機会が増えそう)
自宅では電気窯の酸化焼成で焼いているので、釉薬を重ねて掛けて何とか変化をつけたい、渋く仕上げたい! そう思ってしまうのがいつもの失敗の元なんです。
年明け、初窯の蓋を開けたら、重ね掛けしたのが失敗だったようで、沢山のコ-ヒ-カップが全滅 色悪~、テストピースで試したはずなんですけどね。知識も経験も技術もないことをやると大体こうなる
思い通りとはいかないものの、
そんな窯の中で使えそうなのは、何個あっても邪魔にならないちっちゃな一輪挿し6つと、無難な無釉薬の茶香炉が4つなど。
その中から選んだものを、梅干し入れと合わせて送らせて貰いました。
(茶香炉はまた今度紹介させて下さい)
一輪挿しが出来ると草花を入れたくなります。ただ、この季節の庭には残念ながら適当なものがありません。
(メジロが首を伸ばして梅の蜜で食事中)
あぁ、メジロと一緒、暖かな春が待ち遠しい・・・
庭には満開に近い白と淡いピンクがグラデ-ションになったボケの花と、白い梅も咲き始めているけど、どちらも多分似合わない・・・
冷蔵庫をたまたま開けると、4日ほど前に買ったまんまの菜の花。
蕾がほころび始めていて黄色い花がチラホラ
咲くんだ、極寒の冷蔵庫の中で。いや、外の方が寒い!?
菜の花の太くて入らない茎を包丁で細くして挿してみました。
(形違い、色違い)
上が重い、菜の花の葉がごちゃごちゃし過ぎですね。
自然の緑は好きだけど、この器には見た目がもっとか細い草花が似合うようです。
一輪挿しに似合う、似合わないより、食材として買った菜の花が満開になって、食べるタイミングを逃さないよう今晩の一品に。
なので、さっきの一輪挿しのあれもすぐに抜いて、軽く茹でて、水でしめて下準備が整いました。菜の花、テ-ブルの上に違った姿で登場しますが、背に腹は代えられない。
毎年1~2度作る菜の花のお浸し、菜の花のほろ苦さが春の便り
(以前作ったタタラの皿に)
かつおだしに醤油やみりん、ほか諸々を加えた出汁にワサビを溶き入れて軽く浸します。さっきの邪魔になったごちゃごちゃ葉っぱにはよく絡みます。ワサビが鼻にツ~~ン!
"お浸し"ってそれほど好物じゃないけれど、これは大好きで例年作るのは私の仕事。
こうして、旬のものを食べて春を感じるのもいいけれど、ポカポカ陽気の穏やかな日に、モンシロチョウ舞う菜の花畑を見るほうが、春をもっと実感できます
一昨日、快晴の飛鳥路を歩くと菜の花が咲いてました。
(飛鳥寺と菜の花)
まだ2月に入ったばかり、待ち遠しい蝶戯れる春本番です。
数打ちゃ当たるじゃないけれど、
贈り物、何か1つでもお役に立ちますように