よかった冬の旅

 

 

きょうは秋田駅から角館に向かいますが、

家内、先に横手に立ち寄りB級グルメで名が売れた横手焼きそばを食べてみたいと。

私、軽く異を唱えましたが・・・あせる

 

(横手駅前)

 

焼きそばって大好きだし、B級でも何級でもいいんです。ただ、列車を乗り越して行くほどの特徴があるのか疑問だし、麺類は体重が増え⤴やすい⤵ んだ。

(2月頭に定期検診があるので、先生にまた叱られます)

 

秋田駅から奥羽本線で1時間少し(笑)

結局、行ったら行ったで美味しく食べてしまう性が辛い・・・

 

 

≪横手焼きそばの定義≫

  • 地元の真っ直ぐで太い茹でた麺を使う(蒸し麺じゃない)
  • ソ-スはウスタ-ソ-スに各店独自の出汁入りソ-スを混ぜる
  • 上に目玉焼きを乗せる
  • 紅しょうがではなく福神漬けを添える
と、あります。
 
卵を絡めたくない私、福神漬け以外は余り特色を感じませんでした。
 
(たくさんのお店が)
 
横手市で有名なのは2月に開催されるかまくら行事です。水神様を祀って感謝する450年も続く伝統行事だそうです。いまの今まで、餅を焼いたりミカンを食べたりする子供達の遊び場的なものだと思ってました。
 
駅で色々教えてくれた女性、今年は雪が少なくて「雪かき楽が出来ている」と。でもかまくら行事を迎える前には「しっかり降って欲しいんです」。そんな複雑な心境を話されてました。行事の日は大そうな賑わいだそうです。
 
一面の雪の中に月明りで浮かびあがるかまくら、さぞ幻想的でしょう。一度見てみたいですね。
 
 
再び横田駅から大曲駅まで戻り、新幹線に乗り換えて秋田県仙北市の角館駅に。
 
角館に着くと、駅前の広場で何枚も写真を撮っている人達がいて不思議でしたが、近づいて納得。台湾から遊びに来てるようで、初めて見る一面の銀世界で写真、写真、写真・・・雪の結晶 そりゃそうなります(笑)
 
 
雪のない出発する時点では浮いて見えた私のスノ-シューズ、この地の雪深さにようやくマッチしてきました。
 
秋田に来て、雪かきの雪を融雪溝に何度も何度も流し入れるお爺さんお婆さんを幾度となく見かけましたが、それはそれは大変そう。
 
そんな秋田の人には笑われてしまいますが、大阪で1cmでも雪が積もったら大混乱。人も道路も寒冷地仕様になってないですからね。
 
寒い中、朝早くから雪との闘いがあるのをこうして目の当たりにすると、数年に1度の大雪(数センチ(笑))で、仕事に差し支える程度で済むのなら辛抱しないと。
 
 
余りにも有名ですね角館の武家屋敷。
パンフレットでよく見るしだれ桜も緑もないこの季節、シ-ズンオフの人のいないモノト-ンの世界、いいでしょ!?
 
 
その中の石黒家、今も子孫が唯一暮らす屋敷だそうです。城に近い屋敷ほど上級武士が住んでいたんだそうです。公開部分を見学させてもらいました。
 
その後、商人や町人が住む外町エリアをぶらり。家の駐車場に融雪する設備のあるお宅を見かけますが、けっこうランニングコストがかかりそうです。
 
 
 
晩御飯、比内地鶏を焼いてもらいました。
 
(いい香り)
 
 
随分前に百貨店を3か所回って10種類の鶏もも肉を買い求め、焼き鳥好きが自宅に集まって、自分がどの鳥が1番好きか、お遊びを兼ねてはっきりさせようと(笑))
(アホなことしてますね)
銘柄を伏せて炭火で網焼きをして、そんな食べ比べをしたことを思い出します。
 
参加者が自分が美味しいと思う鶏の順番に、皿に振られた番号1~10を紙に書いて、最後に「せぇ~の」でお互いに披露します。
 
結果、各人の順位こそ違いがあるものの、上位の3種は名古屋コーチン、薩摩地鶏、比内地鶏で全員が一致していましたね。
 
 
 
 
(宿から、つららとこまち)
 
 
 
翌朝早く、秋田内陸縦貫鉄道で森吉山の最寄りの阿仁合(あにあい)駅へ向かいます。
 
(朝早くから角館駅前の除雪作業)
 
1番列車、
出勤する人や駅員さんたちでしょうか?まだ暗い中「おはようございます」の挨拶があちらこちらから。
 
 
(秋田内陸線角館駅)
 
列車の顔、内陸部の厳しい冬を物語っています。
 
そして、見たことのない世界を進みます。
 
(ガタン♪ゴトン♪)
 
雪の重みで木の枝が垂れ下がり列車にコツン、コツン。
白い世界から、真っ黒な穴に吸い込まれて行きます・・・
 
 
(阿仁合駅で)
 
駅に着くと職員さんが近づいて来られ、
ポストカ-ド、お米、次回乗車券を各2人分をプレゼントしてくれました。
 
後で調べると2億円近い経常損益が出ているので気が引けましたが、「星の降る駅」と銘打った面白い企画など、様々な企画で盛り上がりを図っているようです。
 
お客さんや職員の方のさわやかな挨拶が飛び交い、車窓からは素晴らしい景色が見られました。旅好き、鉄道好きとしては応援したくなる会社です。
 
 
阿仁駅からは予約していた乗合タクシ-で、15Km先の森吉山阿仁スキ-場へ向かいます。
 
  
5、6年?ぶりのスキ-
 
 
先ずはゴンドラで頂上にのぼって樹氷見学。
私はここの山の名も今回初めて知りましたが、
蔵王や八甲田と並び、ここ森吉山は3大樹氷鑑賞地だそうです。
 
(近づいても樹氷が薄っすら・・・)
 
ゴンドラ頂上の駅から10分程度歩いたら見所に着くよと説明を受け、歩き始めましたがこの天候。道を逸れると膝まで雪に埋もれ・・・、
ものの100m行くか行かないで「こりゃ遭難するあせる」そんな雰囲気(笑)
 
というわけで引き返すと、さっきの職員さんが心配そうに外に出てくれていました。
 
(こんな写真の日に当たるとラッキ-でしょうね)

『写真』の写真撮りました(笑)

 

さっきの職員さんが樹氷の出来る仕組みを暖かな部屋で教えてくれました。

 

氷点下13度のゴンドラ駅に置いてあった過冷却水(液体)のボトルに強い衝撃を与えると、あら不思議。ボトルの水が凍り出します。

 

日本海の水蒸気がこの山に上り、山のトドマツに付着した時の衝撃で凍りついて樹氷になるのだと(多分、こういう説明だった)。

 

 

(暖かな屋内から)

 

今年は2日前まで暖かくて、樹氷の出来はこれでも40%程度だそうです。

モンスタ-と呼ばれるまでになるにはもう少し時間がかかるだろうと。

 

 

 

樹氷鑑賞の後は久しぶりのスキ-。

一応、不測の事態に備えて保険証を携えて来ました(笑) 

 

圧雪してくれている所は滑りやすいんですが、途中で吹雪いたのでコ-スを間違えてしまい、圧雪していない所に入り込みのつこつ

(のつこつ=持て余す。 関西でも通じる人と、通じない人が)

 

(平日の早い時間でゲレンデほぼ独占)

 

明るくなっても一瞬、山の天気はコロコロ変わります。

 

晴れてればなぁ・・・。

悪天候、大して滑らなくても視界の悪さで車酔いのような気分。そしてそれなりの疲労。ゴンドラ・リフトの5時間券を買ったけど、キョロキョロ回数券の方が良かったかも?

 

それでも久しぶりの雪山やスキ-に満足です(笑)

 

 

角館に戻ってから晩御飯。

 

「武家屋敷は桜の時期は大混雑だし、自分は新緑の頃が好きだ」と食事何処の大将。
「ぜひその頃に・・・」と、この旅で4度目のお勧めを受けました。
 
私、冬の秋田を結構楽しんで満足してるんですけど(笑)、更に魅力的だということですね。
 
 
たまたま出会った方だけなのかも分かりませんが、秋田県の皆さんほんとよくしゃべられますニコニコ こちらの大将もお客さんも。
 
「大阪ではお好み焼きとご飯、でんぷんをおかずにご飯食べるんでしょ?」
  「それは食べたことないけど、焼きそばとご飯なら食べますよ」(若いころね)
「それちょっと考えられない・・・」
  「こっちはやきそばパンってないの?」

「・・・、あっ、それ好き!」

  「なら、ご飯もいけるやん(笑)」
「(笑)」

 

 

翌朝は朝から雪。

(翌朝、宿から)

 

角館を後にしてこまちで田沢湖駅に向かいます。

こまちは全車指定席ですが、特定の区間には立席特急券があり、席が空いていれば座ることもできます。田沢湖駅までここから10数分なので助かります。

 

 

田沢湖駅前から羽後交通の路線バスの田沢湖一周線で湖に。

日本一深い湖ですが、それは見る限り実感することはできません(笑)

 

(琵琶湖と違って穏やかな水面)

 

秋田県最後は家内好みの乳頭温泉に、田沢湖駅から路線バスで向かいます。

随分、山奥なんです。

 

雪が崩れ落ちてきそうな露天風呂に浸かり旅を振り返ると、

観光地よりも秋田の人の印象が強く残る旅になった気がします。

全般的には郷土料理を楽しみながら、のんびり巡る楽しい旅になりました。

 

 

 

日本は広い、旅楽し。