なまはげ(ナモミ剥ぎ)

 

 

 

前々から行きたかった未踏の秋田県冬の旅に出かけました。

 

京都からずぅ~っと電車移動で。

子供達からは呆れられましたが、飛行機嫌いの他にもう一つ私なりの理由が。

 

それは置いて・・・

 

 

(車窓から富士山が)

 

スタ-トはあいにくの曇り空。

 

春夏は晴れていても中々山が見えないけれど、冬は空気が澄んでいていいですね。

旅のスタート、新幹線から富士山が見えると何故かテンション上がります(笑)

 

 

 

 

秋田到着の2日目、

朝の秋田駅から男鹿線(男鹿なまはげライン)で男鹿駅に向かいます。

 

 

終点、男鹿駅

(到着したら、帰りの時刻表をパチリ)

 

ここからは事前予約していたなまはげシャトルに乗ってなまはげ館に向かいます。 

  

シャトルは相乗りタクシ-。予約しておくと片道1人1.100円だけど、予約せずに普通にタクシ-に乗車すると相当かかりそうな距離でした。男鹿市が観光支援しているようです。

 

真山(しんざん)地区到着

 

(なまはげ館&伝承館)

 

何でこんな不便な山中に観光施設や伝承館を建てたのか疑問でしたけど、真山地区(現在55軒)の実際の大晦日行事を紹介する館だからのようです。

 

他地区のナマハゲや、一般的なナマハゲに関する紹介はなまはげ館で。

 

無病息災や五穀豊穣を願うナマハゲは男鹿半島大晦日の伝統行事。この真山地区は勿論、男鹿半島全域で行われる行事だそうです。

 

(なまはげ館)

 

みんな稲穂の藁で出来たものをまとってはいますが、お面は各地域によって様々。なまはげが家で暴れて落としていった神様が宿るこの藁を頭にまいて寝るようです。

 

 

 

 

このなまはげ館では、

ナマハゲが各家を訪れる実際の様子が上映されています。

この映像、退屈しませんよ!!

 

ナマハゲに連れて行かれそうになる子供は泣き叫び・・・

 

映像を観ている分には笑えますが、

こりゃぁ子供はビビリます。

トラウマになる子がいそうだ・・・!?

 

(被ると成りきれます(笑))

 

このすぐ隣にある伝承館、

ここは古民家風(元々民家?)の建物では、ナマハゲの実演が行われます。

 

(開演時間に合わせて入場)

 

日本昔話しのような雰囲気の板の間に正座した女性の語りが終わるといよいよ。

 

この地区では3人が1組で各家を順番に回るそうです。

ナマハゲは鬼ではなく神の使いで、2人の独身男性がナマハゲに扮します。

 

もう1人の役割は、「家に上がり込んで良いか」を家人に先に尋ねます。許可が出たらナマハゲを呼び入れます。そして、帰りには家人から頂く餅(ほぼ今は現金1.000円)を受け取る役目だそう。

 

 

家に上がり込んだナマハゲは子供や嫁を乱暴に探し回ります。こんなのが実際に家に入って来たら、そりゃ怖い!

 

一通り子供や嫁を探し回った後は、主人がナマハゲを酒やお膳でもてなします。

 

ナマハゲはその家族の台帳を持ち、子供や嫁の不出来がないかを問いかけ、主人は「よくやっている」とそれに答え(笑) その軽妙な問答は笑えます。(男鹿弁でのやり取り、一部は分かりませんが)

 

(主人とナマハゲの問答)

 

子供は約束事を守っているか、親のいう事をしっかり聞いているか。

嫁が怠けていないか問われます。

 

冬場、怠けて火にあたり続けていると、皮膚が赤くなるナモミというものが出来るそうで、それを剥ぎに来るところからナモミハギと呼んでいたものがナマハゲに変わって来たのだとか。

 

こうして接待を受けたナマハゲは家をまわる毎に酔いが回るので、10軒程まわると別のナマハゲに交代するのだそう(笑) お酒が弱すぎると務められないですね!?

 

どちらの施設も、私は期待に反してむちゃくちゃ面白かった。

秋田に行く機会があれば是非お勧めです。

 


(なまはげシャトル)

 

帰りも行と同じ運転手さんに送ってもらいました。

親切でお話し好き。夏場の男鹿半島はとてもきれいので、次はぜひ夏においでと薦めてもらいました。

 

列車の時刻までは昼食時間。

テレビでは見たことがある料理に出会いました。

 

 

(郷土料理で料理飯の石焼鍋)

 

石焼き鍋、漁師飯で男鹿半島の郷土料理だったんですね。

 

熱した石を数個桶に入れて沸騰させ、仕上げはしょっつるで。

初めてのしょっつるの香りは好きじゃないけど、魚介と潮としょっつる、山椒の実が入ったスープがとても美味しかった。

 

秋田県男鹿半島、地図上で知っているだけでしたが、

とても魅力的な所でしたよ。