好きな色・形・口を探ります

 

 

 

コ-ヒ-カップを作る時、毎回その時の気分で何となく轆轤を回しています。

 

 

いゃ、「気分で回す」なんてそんな格好の良いものではないですね。

 

自分がどんな形が1番好きで、一般的にどんな口元が飲み易いのか、そしてハンドルはどんな形状が持ち易いのか、正直はっきり分かっていないだけショボーン

 

 

そんな状態なので、カップを作るのに自分の好きな色や形状を見つけておきたいなって。今頃そんな気持ちが働いてきました。

 

 

 

 

どれ1つとして真四角な物がない、丁寧、キレイとは程遠い雑なピース(笑) それでもテストはできるでしょ?と準備を進めます。

 

第一弾として、赤土4種黒土2種薬8種計48個そのすべてに白い釉薬1種重ね掛けするつもり。あと無施釉と先の白い釉薬だけのものが12個。

 

前々からこれ作って「試さなければ」とは思っていたのに、今頃ようやく重い腰を上げました。何せ釉薬が原因で望んではいない結果えーんが生まれる事が多すぎるので。

 

窯を開けて落胆することが少しでも減るように、自分の好きな土や釉薬との相性サーチがはっきりすればいいんですが。

 

 

 

いびつな手作り感満載の手びねりのカップと、高台が小っちゃめで腰辺りが丸いぽっちゃりカップの(色は別として)2つが気に入っていて、日常、ほぼこの2つを使ってます。

 

 

 

(手びねりカップ)

 

 

 

確か、ほぼ同じようなノーマルなポッチャリカップを同じ時に5~6個作ったのに気に入ったのがこれ1つ。なので好みがハッキリ分かったとしても、作る腕が伴わないとダメなんですよね! まだまだ先は長い(笑)

 

 

色々な形や色目のカップが出来上がっても、結局は自分が気に入るものしか使わなくなって来るし、結果、その他のカップは引き出しの肥やしになってしまってます。

 

 

そんなわけで今回は持ちやすさを左右するハンドルは特徴を持たせず、カップの形と口元だけを変えて比べてみます。

 

丸っこいのが好きなので口をすぼめてみますが、飲み口からコ-ヒ-が垂れてしまうかな?

 

 

 

 

ごまかしが効きにくく、作るのが不得意な丸味のないカップの口元はかなり薄く仕上げてみました。実際の使い勝手はどうなんでしょう?

 

 

 

中途半端な形。腰辺りはもう少し張りがあるほうが好きかな(笑) 口元はほんの少しだけ外側に反らして飲み心地を試します。

 

 

 

好きなぽっちゃり型タイプで、

ユ-チ-ュ-ブの動画をお手本に、初めての口を作ってみます。

 

 

その動画のにフィットする口的なフレーズを聞いたのをきっかけに、飲み口の形状の違いを意識してこうして4つのカップを作ってみました。飲み比べが楽しみ(笑)

 

口元からコ-ヒ-が垂れるようなカップはストレスを感じますもんね。

 

 

轆轤で薄く挽いて、口元を外側に折り返してプックリさせてちょっと色っぽい。これ確かに飲みやすそうで、欠けやすい口の強度も上がりそう。Wで良さそうな予感キラキラ

 

最近は口を薄くすることだけ心がけていましたが、諸々比べてみるのが楽しみです(笑) さて、ハンドルも含めて私が目指すカップってどんなふうになるのでしょうかね?

 

考えても始まらない! 乾燥も進んだことだし、そろそろベル素焼き始めてみます(笑)

 

 

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 大阪で必ずお盆前後に鳴くツクツクボウシ。一昨日はその声が聞こえません。桜も梅雨入りも今年は早かったけれど、台風や猛暑が続いた影響でしょうか、私に秋の訪れを告げてくれる彼の声は間もなくのようてす。