梅雨空の合間をぬって

 

この辺りの風景が好きで時々歩きに来る道。

 

 

自宅から90分強で来れる所なので、季節の良い時に訪れては見所を辿って歩きます。歩く道はしっかり覚えているのですが、苦手な飛鳥時代の様々な解説を読んでも一向に覚えられません。

 

大雨の影響で山は神経を使う所や通行止めもあるので、平坦な飛鳥路で久しぶりのウォーキング。里を歩くには暑さを感じる季節に入ってしまいましたが、今朝は雲も多く、風もあって比較的涼しさを感じます。

 

 

 

さあ、降り立った近鉄「飛鳥駅」からスタートしますが、もう歴史の臭いプンプン。

 

 

推古天皇や、持統天皇、額田王は名前に馴染みがありますが、どんな人物かまでは? そして恥ずかしい話ですが、女性だということも? 

 

 

駅近く、右の柵の中は吉備姫皇という飛鳥時代の皇族のお墓。そして左奥の森のように見えるのが欽明天皇陵、その向こうには今から歩くのどかな風景が広がっています。

 

 

この吉備姫皇の小さなお墓(小さくても宮内庁管理)に猿石と呼ばれる石像が4体並べられています。

 

今はここにひっそりと置かれていますが、元々は欽明天皇陵近くの田んぼに埋まっていたそうで、誰が何の目的で作ったものか不明だそうです。

 

飛鳥路はを外して語れないほど石に纏わる話が多いのです。

 

 

 

飛鳥路、同じ奈良県の日本最古の道と言われる山の辺の道とはまた違った雰囲気です。遺跡や歴史上の人物が多く登場する古代ロマン漂う道です。飛鳥時代の歴史好きなら更に面白いでしょうね。

 

 

ここも飛鳥時代の古墳

 

そこは封(盛)土が無くなりあらわになった石室(下の写真左)の底石と、そこから転がり落ちた蓋石(写真右)が古墳下に鎮座しています。元々は扉石を含めた3つの巨石で石室が作られたようですが、今に残るはこの2石のみ。

 

 

そこから月日が流れ、村に伝説が生まれたようです。

 

この巨石はここに棲みつく鬼が通行人を喰う時に料理をしたまな板と、鬼が用を足す所だと。そして底石に「鬼の俎」、蓋石にはばちの当たりな「鬼の雪隠」って名前が付けられています。(「雪隠詰め」の雪隠(せっちん):トイレです)

 

 

気持ちがゆったりする風景が広がります・・・

 

(天武・持統天皇陵)

 

2人の天皇陵? 

持統天皇天武天皇の皇后だったということが分かると、疑問が消え去ります。

 

 

そして、

史跡がたくさん。

 

飛鳥周遊歩道をぶらりしますが・・・、

この地は飛鳥村じゃなくて明日香村なんですね!

 

(亀石 過去の写真)

 

観光の方数人見学されてたので、立ち止まらずにウォーキングを続けます。

 

 

この亀は確か、村同士の水争いがどうのこうので作ったとか、現れたとかだったような。(知らんけど(笑)) 歴史に直接関係なくても忘れてしまってます。

 

それにしても、亀そっくりでセンス良く彫られていますよね。

 

 

 

橘寺聖徳太子生誕の地。

映画のロケで使われていそう。

 

使われなくなって久しい聖徳太子の旧一万円札。その頃、私は高額紙幣に縁が薄かったような気がします。なので、なので、とても有難くご尊顔を拝しておりました(笑) 重厚感のある立派なお札でしたね。

 

橘寺、

元々ここは先の御陵さんに眠る欽明天皇の別邸「橘の宮」があった場所なのだそう。

お寺の門前も田植えの準備が始まってます。

 

 

苗代と、その苗を積んだ苗植え機(?)

 

懐かしさ感じる水田風景にヅバメやトンボが飛び交い、あ~、なんかいいニコニコ

 

橘寺境内の見所の1つに、

人の二面性を表した飛鳥時代に彫られた二面石という石像があります。

 

(二面石:ニヤリニコニコ​​​​​​が裏と表に彫られています)

 

人の内面の善悪はいつの時代もそれほど変わらないということですね。

 

 

(飛鳥路を歩く(2)へ続く)