ほんのり漂う茶の香り流れ星

 

 

 

前回の日記でも書きましたが、今まで茶香炉という言葉も聞いたことがなく、触れた事も無かった私が・・・

 

 

フォロ-している方のインスタグラムで茶香炉の投稿を目にしたのと、その直前、息子の土産で外国のお香の苦手な甘い香りが鼻についたのが合わさり、それを作ってみたいと。

 

このような引き金になるタイミングって、何の巡り合わせかは分かりませんが、陶芸とかに関係なく、人生の中でもたまぁにあるものです。

 

(前回、作業中のもの)

 

 

こんな茶香炉3つが出来上がりました。

 

今回はこの焼き上がりを結構楽しみにしていたので、さっそく、さっそく、準備を整えてみます。

 

ん? 準備なんて大袈裟でした。家にある茶葉を皿に乗せるだけですから(笑)

 

(福寿園って縁起の良さそうな社名ですね)

 

必需品のロウソクは香炉が出来上がる前に既に購入済み。

 

好きな事、興味のある事は行動が早いスター

いつでも、何事も、このように段取り良くできればいいのですが

 

 

香炉は火を使うので念には念を入れて、まずは付属品として用意したロウソク置きに入れて使ってみます。

 

前もどこかで書いた気がするけど、自分で作ったこういう物は何か信用できないてへぺろ

 

(内側の茶色く丸く小さいのがローソク置き)

 

これに入れて火を灯すと、茶香炉の底面や側面に伝わる熱が軽減できます。反面、外からは、通気窓の中のロウソクの灯の揺らぎが見え難くなってしまいます。

 

 

 

火を入れた香炉に茶葉を乗せたお皿を置いて、

さて、さて、さてと・・・

 

不安と期待が入り交じりその時を待ちます。

 

来ました、来ましたその瞬間・・・

お茶の香りがほんのり漂って来ましたよニコニコ

 

やはり、幼い頃からいつの間にか慣れ親しんだお茶の香りだからでしょうか? 

違和感なく落着いた香りです。

 

癖が無いというか、とにかく丁度よい。

 

 

茶香炉も皿も耐熱粘土で作ってますが、多分、熱の伝導は一般の粘土と変わらないのだと思うので、しばらくそのままにして様子を見てみます。

 

しばらく放置してから器の底面や側面を触れてみると、温かくはなっていますが、手で持てないような熱さのレベルでは全然ありません。

(皿は縁以外は当然熱いですよ)

 

*購入したローソクは1つで5時間以上もつと書いてあるので、災害など、停電時の備えにもちょうど良いです。

 

 

 

 

下のデザインの茶香炉は、蚊やり器と一緒に家内がお世話になっているお茶の先生へのお礼の品にします。

 

臭いが着かないように茶葉を短い時間だけ置いて試験点灯してみましたが悪くない。

 

目の肥えたお茶の先生に、私の茶碗がプレゼントではさすがに失礼過ぎるし、とんでもなく恥ずかしい。なのでこういう物にしてみたのですウインク

 

ロウソク置きを使わず火を灯すと・・・、

 

 

窓から灯りが漏れてシルエットが映し出されます。

 

この状態でローソクを使い続けても、香炉を置いていた場所を変色させたりすることもなく安全なようです。

 

もちろん高台はありますが、更にというなら香炉に似合うお皿を作っておいても良いかもしれません。

 

更に暗くなると・・・、

 

 

香り漂うランプシェード(笑)

 

 

こっちは大阪の自宅用です。

 

 

デザインを真似をさせてもらったもう一つの香炉、それは京都の家で活躍の予定。

 

それぞれどれも大きな問題点はなさそうだけど、

今回、火を使う気持ち的な不安感を完全に払拭し、灯がきれいに見えるようにする改善点が見つかったので、次に作りたくなった時には改良してみます。

 

何でも実際に作って使ってみると良さも、良くない点も見えてきます。

こうして期待通りの香りを楽しめた今日に感謝をしながら、今日よりは明日、自らのほんのちょっとした成長を願ってみたいと思います。

 

失敗して肩を落とすことが多い私の陶芸。

それもひっくるめて、創造のできる陶芸は面白い(笑)