用事のついでに・・・

 

 

 

年を重ねた愛犬と一緒に暮らしていると、簡単に誰かに預けて泊まり歩くということができません。何故なら立つことが出来ないので今はオシメをはいて、水を飲むのもご飯を食べるのも抱っこなんです(笑)

 

それなのでコロナ自粛の時以上に長時間出かけるのには工夫と周りの協力がいります。ましてや泊りともなれば余計に。

 

 

今回は息子と彼女が交代で見てくれるというので、少し遠慮はあるものの、せっかくなので出かけさせてもらいました。

 

 

 

新大阪から久しぶりにの近畿脱出。

運転士さん、よろしく頼みますね。

 

新幹線車内販売定番。スジャ-タの硬~いバニラアイスに加え、"キャラメルアーモンドプラリネ"が発売されていました。ミカンやイチゴのような限定品なのか、それとも定番品になっているのか・・・、とにかく美味し(笑) 

 

 

 

東京に着いて

 

 

 

用事終わり、

さぁ、明日の夕刻近くまで今からフリ-タイム。

少し足を伸ばして成田山新勝寺に参って佐原や銚子を観光するつもり。

 

 

いや?せっかくの東京・・・

 

テレビでよく紹介される"亀戸ぎょうざ"食べてみたい・・・。

ただ、私のようなおのぼりさんの面倒くさいところは「ところで亀戸って何処?」から始まります(笑) SNS世代じゃない私、テレビの影響を受ける方がずっと大きい。

 

調べてみると東京から近いOKのでGOします。

亀戸駅から歩いてすぐ、ありました。

 

さっそく暖簾をくぐります(笑)

 

 

 

へぇ~、注文もしてないのにさっそく一皿(5個)出て来ました。1人2皿以上注文するよう張り紙が。

 

2皿目の残りの餃子が2個位になると、店員さん、よく見てます。次の皿を食べるか聞きに来ます。尋ねられるとつい反射的に頷きYesてへぺろ

 

 

中途半端な時間だし、体験の最低単位の2皿でいいのにね。結果3皿に。他のお客さんを見ると、みなさん5皿、6皿~とどんどんお皿を積んで行きます。

 

好みかどうかは別として、一皿5個なのでつい「もう一皿」ってなってしまうのでしょうね!? 

 

 

 

こんな脱線をしたもんだから、成田山新勝寺に参る時間がなくなってしまいましたよ。そんな訳で成田を飛ばして今日の宿泊地、水郷と商家町の佐原(さわら)へ。

 

 

 

佐原に着いたらもう夕食。

 

宿で紹介してもらった寿司屋で夕食。

居合わせた地元のお客さんに色々な情報を教えてもらって、笑い声が途切れることのない楽しい時間を過ごしました。

 

その日は観光もせずに食べて飲んだだけ(笑)で、すっかり夜も更けてしまいました。

まっ、これも旅(笑) 次の日は欲張らずに佐原散策に絞って楽しもうと・・・

 

 

(佐原駅前の伊能忠敬の銅像)

 

そう、ここは彼が暮らした町なんです。

 

 

 

翌朝、

 

駅前の宿から水郷(小野川)までは歩いて10分もかかりません。

朝、この水郷に来てみると、犬と散歩をしている人や掃除をしてる方と出会うだけ。観光客に揉まれることもなく、こんな小江戸風情を楽しめそうですサーチ

 

賑やかな小江戸川越とは全く違う雰囲気。

 

恵比寿さん、

布袋さん

七福神、揃ってるのかな!?

 

水郷のあちらこちらに川に降りる階段。そこは荷積みや荷下ろしが出来る場所。

船運で江戸に菜種油などを出荷し、帰りは江戸から小物を持ち帰り大そうな繁栄を極めたそうです。

 

当時、そんなことから「お江戸見たけりゃ 佐原へござれ」と言われていたのだと。

 

 

立派な蔵があるのもうなづけます。

お掃除されていた女性が親切に教えてくれました(笑)

 

蔵には内蔵と外蔵があるのだと。それを聞いた私はこの道沿いに建つのが外蔵だと思いましたが、そうではなくて内蔵は普段使いするもの(米俵や客人のお膳などかな??)を入れる蔵だそうです。外蔵はお宝か?

 

 

 

水郷沿いに伊能忠敬の旧宅。

忠敬は有力な商家伊能家に婿入りしていたんですね。

「歩いて正確な地図を作った人」程度の知識しかないので、口から出てくるのは「へぇ~」だけ⤵

 

50数歳からの地図作り、「凄い」としか言えません。

勉強家で努力家、昨晩乗せてもらったタクシ-の運転士さんが「伊能忠敬先生」と敬意をもって話されていたのがよく理解できました(笑)

 

 

(敷地内に用水路)

 

 

「忠敬橋」と書いて「ちゅうけいばし」

 

 

 

 

詳しく知るには「伊能忠敬記念館」(500円)

 

測量器具や日本を何ブロックかに分けた地図が展示されています。その中で自分が良く知る近畿、馴染みある大阪辺りを細かく見てみましたが、今に通じる当時の地名も詳しく書かれていて今更ながら驚かされました。

 

 

重厚でハイカラな建物は三菱館で三菱銀行佐原支店旧本館。(旧川崎銀行)

 

(1914年築とあります)

 

イギリス積みの赤レンガがモダンです。

世界遺産の富岡製糸場はフランス式の積み方でした。

 

 

 

 

船着き場近くの橋からは30分毎に水が流れ落るようです。

 

町を散策していると横に軽トラが止まり、運転席の老人が橋を指を指しながら声を掛けてくれました。「橋から水が流れるのを見たか?」と(笑) 親切~。昨晩寿司屋で話し込んだ人も、蔵前の女性もみんな親切ニコニコ こんな旅はいい!

(樋橋、通称:ジャ-ジャ-橋)

 

伊能忠敬宅前に江戸時代前期に作られたという大樋(とい)。樋は忠敬邸を通る水路から小野川を挟んだ対岸の水田に水を運ぶ為のものだったようです。

 

それを今は観光用として再現。

 

 

 

10時の1番船に乗船。

「橋から水が流れたら出発しますんでしばらく待ってください」と船頭さん。

水が流れ落ちるの時刻がよほど正確なんでしょう。

川沿いの道をのんびり歩くのと、少し目線が変わるだけで世界が変わります。

 

アヤメ→カキツバタ→ショウブの順で咲くようですが、水辺によく似合います。

 

車や鉄道が通り水運は衰退しますが、当時は江戸との往来を繰り返したんでしょう。

別目線の小江戸佐原を楽しめます(笑)

 

 

倉敷の風致地区と似たところがありますが、佐原の方が落ち着きがあって私的には断然良かった。

のどか・・・

 

 

三菱館隣りの「佐原町並み交流館」に飾られていた蕎麦屋の模型。

明治33年建築とありますが、

それがここ

下差し

折角なので更科(白い)そばに日高昆布を混ぜ込んだ黒い色の「黒切りそば」を頼んでみます。ソバは細くてこしがあって食感はいいですね。

 

春と秋に山車が出る祭りを紹介している佐原山車会館や香取神宮、鹿島神宮(は、茨城県)もぜひ訪れてと教えてもらってましたが、愛犬が待っています。もっと時間があればとは思いますが、そうもいきません。

 

こうして行き残したところや、銚子鉄道、いすみ鉄道、小湊鉄道のローカル線の旅はまたこんど。

 

そしてその続き、数年前、本場大洗のアンコウ鍋(水分を入れない"どぶ汁")を目当てに茨城の大洗に行きましたが、高熱を出して2日寝込んでしまって食べ損なったドブ汁の旅に繋げたい。シーズンの冬にはぜひ実現をさせたいですね(笑)

 

 

 

明るい内に佐原を後にします。

 

 

ガタンゴトンの車窓、成田近くまで植えたての水田が広がります・・・

 

 

 

短い時間の佐原一択の旅は大正解でした(笑)