陶芸教室でしたが

 

私が大阪と京都の2拠点の生活を始める前後、清水焼の窯元さんが運営する陶磁器の展示販売のお店と、そこに併設された観光客向け?の、陶芸や絵付け体験ができる施設が近くに出来ました。

 

チラシを見ると、「おっ!」陶芸教室もあるようですね。

 

 

 

 

 

 

過去、陶芸教室に短期間通った経験はありましたが、ほぼ上達しないまま事情で辞め、少し間が開きましたが、自宅で陶芸を再開して早くも2年と少しが過ぎようとしています。

 

 

陶芸は粘土を形にし、削って、釉薬を掛けて焼く3拍子が揃わないと中々自分の満足がいく作品は出来ません。なのに私の場合その3拍子、揃うことが少なくて。

 

「陶芸は間口は広いけど奥が深い」と言われる意味合いが少しずつ身に沁みます。

 

そんな状況を繰り返していると「基礎からしっかり学びたい」という欲求が湧いてくるのです。

 

あとは習うのが苦手な自分とどう折り合いをつけるのかが最大の難問(笑)

 

 

 

結果・・・1年以上も長~く、軽~く考えた末、ついこの間教室に通い始めました。

 

 

 

 

陶芸教室で習った次の日、自宅でプレゼント用のカップを作りました。

 

昨年末から「プレゼント、プレゼント」と言い続けながら、焼き上がると必ずと言って良いほど何か気になる難があり、ひと~つもプレゼント出来ず今に・・・。

 

 

苦手意識があって普段使わないコテですが、コテの持ち方や当て方を習ったので、

 

 

これ合うかな? 器に合いそうなのを引っ張り出し、失敗を恐れずに使ってみます。

 

 

 

コテを使う以外は今まで通りの我流ですが、教室で学んだ刺激かな?

うん、効果(笑)

 

パッと見た感じはさほど変わり映えしないいつも通りの不揃いな器に。ただ、かなり色々な所を意識して、いつもより随分丁寧に作れたような気がします。

 

 

 

数回習って分かったのは、私の思っている丁寧とは次元が数段違う先生の丁寧さ。ほんと目からうろこが!プロってやっぱり凄い。目の前で"ていねい"とはどういうことかを直接見て肌で感じられたことは何よりの学びです。

 

自分の財産にできるよう感じたことを常々心掛けようと思います(笑)

 

 

 

色々教えてもらった事でも、一つの事に注意が行くとうっかりおろそかになったままになります。でもそれは意識して数を作ることで解消して行けるはず!?

 

 

 

 

今度こそ3拍子揃わせたい!

 

(乾燥後、削ってカップのハンドルを付けます)

 

ハンドルを歪んで付けないように、先日購入した墨出し器で照射された緑のラインを筆ペンでなぞってガイドラインにします。

 

コテをはじめ、道具を揃えたからといって別に腕が上がるわけではありません。道具はあくまでも使い方によって便利な道具になるに過ぎません。

 

 

 

この教室で習ってみようかとなった決め手は、

 

最初に話しを聞きに来たのがこの施設が出来て暫く経った頃だったかな?

いかにも職人さんと思わしき中々渋い年配の男性からほんの少しお話を聞きました。

 

その後、昨年の後半に話をお聞いたお弟子さん風の女性とお二人の対応がすごく心地良かった。

 

お二人とも何でも器用にこなす営業タイプの人ではなく、実直そうに感じた私の勝手な第一印象が教室通いを始める後押しを(笑) 

 

(*器用で営業タイプの人が不誠実という意味じゃないですよ)

 

 

私の身近な所で言えば今回の教室もそう、散髪や歯科や食事もそうなんですが、特に相手と向き合うような場所は、提供されるサービスや技術や食事内容もさることながら、その人物の人柄が合わないと嫌気がさしてしまいます。

 

なので通うところは何処でも良いとはなりませんキョロキョロ

 

「お金を払うのだから」と客面をするのは勿論論外、「診てやってる」「うちは有名店、繁盛店」などと思ってかどうかは知りませんが、そう感じさせるような優しさも感謝もないような対応をする人や店とは関りを持ちたくない。

 

 

ご互いに「ありがとう」の言葉や愛情行き交う

           50:50の関係が私の判断の基準。

 

 

良いも悪いも、ここが安易に私自身が折り合いを付けられない所で、        それが私の判断材料のほぼ全てを占めているような気がします(笑)

 

 

あとは、

★沢山の生徒が一堂に集まる教室タイプと違って、生徒と先生が互いに日程や時間の相談ができるので、教室で大人数になることがなさそう。

 

★月何回参加の月謝制でなく、数回が1単位の回数制なので月をまたいでもOK 。2拠点を行き来する身としては金銭的な無駄が出ません。

 

★京都の家から歩いて約10分、アクセスも申し分ありません。

 

先月こうして、習うのが苦手な自分もめでたくお祝い

       教室に通い始めることができました(笑)

 

 

 

さて、その陶芸教室での一コマを・・・

 

先生は大苦戦する私に教えながらも「何が正解ということではないので・・・」とよく声を掛けてくれます。

 

好みは勿論、作陶方法など「これでないとダメ」という狭い範囲の決めつけはありません。

 

基本の「き」を知らない私。これからどの方法を自分の陶芸に取り入れられるかは別として、知らない事や出来ないことを教えてもらえるのは有難いことです。

 

今日まで2回の成形と削りを1回指導してもらいました。

 

(左が私、右が先生の茶碗です)

 

「左が私」と言っても先生の手がしっかり入ってます。

 

そして一見同じように見えても、「腰の所が直線的になってしまってるの分かりますか?」、そう先生から指摘をされて初めて「ほんまやぁ」と気づかされます。

 

いやぁ~、それ以前にとんでもなく難しい(泣)

2日に渡り何個もチャレンジさせてもらえましたが、茶碗ひとつ作れない(トホホ)

 

この出来なさ感は初めての陶芸教室で土に触れた時と同じ。

 

言い訳照れすれば、今まで器1個分の粘土を据えて1個の器を作るやり方でしたが、ここは4~5キロの粘土から幾つもの器を作る数引き。

 

そして成型方法の違いや苦手なコテなど、自分が我流でしてきたのとはことごとく違って戸惑うことばかり。それにしてもの結果なんですが(笑)

 

次回も成型の指導をお願いしましたが、どろんこ遊びで終わってしまいそうな予感もしないではありません(笑) 先生、仕事とは言え忍耐が要りそうです。私、頑張らねば・・・

 

 

削りの日。

 

うまく削れない話や言い訳は成形時と同じなので、以下同文ってことで省略(笑)

 

 

 

 

カンナの持ち方から刃の当て方まで丁寧に丁寧に教えてくれているのに、結局今のところ成型も削りも何もできない状況です。

 

ただ、先生の言われることや理屈が分かるので、技術的には出来なくても結構な刺激を受けています。

 

一から始めた頃の習い事と同じようなどろんこ遊びになりましたが、それは言葉の意味も理屈も何もかも分からないまま土に触れた時のそれとは全く違います。

 

 

 

こうして数回習って、具体的に直さなければならない所も発見できました。しかし、それ以前に私には土と向き合う心構えがもっと必要なようです(笑)

 

教室で少しでもレベルの向上を図り、

自分が納得できる作品が今より多く出来るようにして行きたいと思います。

 

 

難しいしい!陶芸、うまく行かないから面白い!

がんばるぞ~ウインク