みんながコックさん(笑)

 

 

 午前中、用事で出掛けた後、大阪の商業ビルの飲食街を歩くと「牡蠣玉」のプレ-ト広告が目にとまり、思わず釣られてお好み焼の店にプラっと入店してしまいました。牡蠣玉はその字のごとくカキ入りのお好みのこと。

 

(「お好み焼き」と丁寧に呼ばす、単に「お好み」と呼ぶことが多いです)

 

私は子供時代からお好みはブタ玉派でほぼ浮気をしたことがありませんが、牡蠣が大好きだった奥さんが牡蠣アレルギ-になって以来、自宅で牡蠣を食べる機会を無くしました。それときょうの冷え込みが牡蠣玉への誘い水になったようです(笑)

 

牡蠣のお好みは岡山の日生(ひなせ)で食べたカキオコ以来。

 

 

 

私も含め、大阪は゛粉もん゛好きが多くて、タコ焼きやお好みは自宅で作ります。

 

なので、自分の好みの味があるので、お店に食べに行ってもそのお店のが美味しいか、普通なのか、それとも・・・、の評価は自分の基準が割とはっきりしているかもしれません。

 

最近、若い人に人気のラーメン店や大型うどん店に押され、個人のうどん屋さんが減ったように思います。同じようにお好みの店もこぎれいなチェーン店や大型のチェーン店が増えてしまったのは少し残念です。

 

 

焼ける間、一品で冷たいビール。焼けたら青のりを振ってコテに乗っけて熱いのをハフハフしながら一口。

 

ここのお好み焼き、自分の好みでいうと普通かな。普通なら特に問題ないということですが、自分で作るお好みの方が・・・(笑) そんな自己評価はともかく・・・

 

 

特に子供たちが小さい内は、粉もんの代表格のタコ焼きをする家庭が多いですね。おやつじゃなくてれっきとした食事として。まん丸の形がいいんでしょうね。タコ焼き、子供から大人まで大阪府民の支持を得ています。

 

若い方がよく口にするタコパ-(たこ焼きパーティ)、確かに喋りながら皆でクルクルするのは楽しいのです。

 

 

子供心にタコ焼きの日は嬉しかったんですよね。ただ、大人になってからは、爪楊枝にさしていつの間にか次から次へとつまんでいると胃がもたれるし、作るのにもずっと手を動かしているのが少し億劫になりました。

 

 

孫がもう少し大きくなったら嫌でもタコパ-が復活するかもしれませんが、

 

 

家族が集まっても、お客さんがあっても、粉もんメニュ-をするなら今はお好み焼き。そして、遊び心でたまぁ~に*イカ焼きを。 (*イカの姿焼きじゃなくて、鉄板で挟んで作る粉もんです) 

 

自宅で皆で鉄板を囲む時、その人数が多いほどそれに比例して焼く枚数が多くなります。焼こうと思えば1度に数枚焼けますが、10人で囲んだ時も大きめで分厚いものを1枚ずつしか焼きません。つまみで飲んで、笑って、焼けるのを待つのもご馳走の内。

 

 

焼けたら大きなコテで大雑把に皆に切り分けた後、各自のコテを使って熱々をつまんだり、猫舌の人は取り皿に移してお箸で食べたり好きなように食べます。

 

(陶芸で作ったビアカップ)

 

熱々のお好み、やっぱりよく冷えたビールが合います。

 

 

縁あって、今まで台湾やスベイン、ポーランドの人とも自宅の鉄板を囲みました。

そしてアルコ-ルで場が和んだところで、ゲストにも作る側に回ってもらいます(笑)

 

材料の配合が済んだらかき混ぜて、

鉄板に。

 

 

お好みをひっくり返す時は皆おっかなびっくり。そして全員の視線がそこ一点に注がれるので更に緊張。上手にひっくり返しても、失敗してお好みが割れてしまっても、どちらも自然と拍手と歓声に包まれ、皆の距離が更に縮まります(笑)

 

軽く味を付けた焼きそばを挟んだモダン焼きは、

結構なボリュ-ム、上手に返せるか・・・

 

年代物の卓上ガスコンロの上に、鉄工所で切ってもらったこれも年代物の厚手の鉄板を置いて焼くのが我が家での常でした。ただ、重たい鉄板の出し入れや手入れが大変だったりするので、最近ではIHプレ-トを使う事も増えてきました。

 

IH、焼け具合も劣るし、雰囲気も出ないんですけどねぇ~⤵

 

 

たこ焼やお好み焼きをするのは、お鍋を囲むのと同じ感覚で同じ雰囲気がします。それにプラスして、粉と具材を混ぜたり、ひっくり返したりソ-スを塗ったりの全員参加型なので、作る過程もしっかり楽しめます。

 

 

キャベツの切り方や、入れる具材や粉の配合、ソ-スの種類や作り方等々、きっとどの家庭にもそれぞれの特徴があって、お好み焼きと呼べども同じものが二枚として無いのかもしれませんね!? ほんと好みや作り方は各家庭やお店でみんな違います。

 

そう、好きな具材で好きなように作るから「お好み焼き」なんですよね(笑)